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令和6年4月19日

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工業生産動向
  経済部統計処は3月25日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、旧正月の時期が昨年と異なったことによる基準値の高低から、2月の工業生産指数は78.48、前年同月比▲1.10%となり、製造業生産指数は77.96、前年同月比▲1.20%となった。旧正月のため稼働日数が減少したものの、AI商機の拡大により、2月の電子部品業は前年同月比+9.80%となり、うち積体電路業は同+13.81%といずれも2ヶ月連続のプラス成長となったほか、同月で過去2番目の高水準となった。パソコン電子部品及び光学製品業は前年同月比+3.86%と同月で過去最高となり、指数として8ヶ月連続のプラス成長となった。
 1月~2月の累計についてみると、工業生産指数は85.01、前年期月比+7.24%となり、製造業生産指数は84.64%、前年同期比+7.47%となった。このうち、電子部品業は前年同期比+10.11%となった。これは、主に12インチウェハーの委託がAI(人工知能)及び高速演算などの応用拡大により持続的に増加したためである。パソコン電子部品及び光学製品業は前年同期比+18.28%となった。これは、主にAIの応用拡大及びクラウドサービスへの需要増加、スマートフォン向けレンズの受注増加によるものである。また、旧正月要因を排除した製造業生産は2022年6月以来の長いマイナス期間を終え、プラス成長に好転した。
 伝統産業について、1月~2月の基本金属、機械設備業は前年同期比それぞれ+3.78%、+3.65%となった。これは、主に旧正月向け在庫補填の需要増、基準値が低かったことによるものである。自動車及び部品業は前年同期比+8.82%となった。これは、主に電動自動車、自動車部品への需要増加によるものである。一方、化学材料及び肥料業は川下産業の過剰在庫、海外生産の増加による国内生産の減少により、前年同期比▲0.34%と減少幅が縮小した。
 今後を展望すると、黄偉傑・経済部統計処副処長は、「3月の製造業生産は前年同月比+1.5%~+6%と次第に好転し、伝統産業も回復することから、第1四半期の製造業生産指数は前年同期比+5.3%~+6.9%となる見込み。2023年下半期からAIサーバー及びハイエンドウェハー産業が国内工業生産を下支えし、さらに、足元の米国経済が予想を上回り、国際経済予測機構による2024年世界経済成長予測が上方修正されたことなどにより、2023年の水準を追い越し、長期低迷の伝統産業生産を押し上げる可能性がある」との見方を示した。
                  



工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)