卸売・小売・飲食レストラン業動向
経済部統計処は9月25日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。 内需拡大の持続により、8月の卸売業、小売業、飲食レストラン業売上額はいずれも同月で過去最高額となったが、年増率の増加幅はいずれも縮小した。
8月の卸売業売上額は1兆880億台湾元、前年同月比+9.08%となった。これは、主に世界貿易の回復、新興テクノロジーへの需要の拡大、スマートフォン新発売に伴う在庫補填需要の増加効果によるものである。1~8月の卸売業売上額は8兆4,522億台湾元、前年同期比+10.20%となった。
8月の小売業売上額は3,901億台湾元、前年同月比+1.11%となった。これは、主に季節イベントにおける消費拡大、オリンピック関連の販促イベントの実施によるものである。1~8月の小売業売上額は3兆1,670億台湾元、前年同期比+2.96%となった。
8月の飲食レストラン業売上額は890億台湾元、前年同月比+1.84%となった。これは、主に季節イベントによる食事会の増加によるものである。1~8月の累計額は6,896億台湾元、前年同期比+3.59%となった。
9月を展望すると、経済部の担当者は、「新興テクノロジーの持続的な需要の拡大、国際ブランドのスマートフォン新発売に伴う在庫補填需要の増加により、卸売業売上額は引続き増加基調となる。小売業は中秋節による商機拡大、百貨店による記念セールの実施、加えて家電製品の買い替え需要の増加により、売上額が継続的に増加する。一方、夏休み明けによる食事会の減少から、飲食レストラン業売上額は減少する見込み」との見方を示した。
卸売・小売・飲食レストラン業動態