卸売・小売・飲食レストラン業動向
経済部統計処は7月23日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。 6月の小売業売上額は前年同月比+3.85%と34ヶ月連続のプラス成長、かつ史上最長のプラス成長期間となり、内需の好調を反映。上半期の小売業売上額は2兆3,739億台湾元、前年同期比+3.2%となり、金額ベースでは同期間での過去最高額となった。6月の卸売業売上額は1兆582億台湾元、前年同月比+8.52%と4ヶ月連続のプラス成長となり、金額ベースでは同期間で過去二番目に高い額となった。
統計処の担当官は、「内需の先行きは大きな変動はなく、引続き好調を維持すると見込まれるものの、インフレ低下の速度は予想以上に緩やかであり、今後は異常気象や地政学的リスクの影響を受け、原材料価格の短期的な変動をもたらす恐れがある。物価が予測通りに安定的に抑制されるか否かは下半期の内需の変動における重要な要素となる」とみている。
また、「中元節(旧暦7月)月分の差異による消費増加により、7月の小売業売上額は4,051億台湾元~4,168億台湾元、前年同月比+3.7%~+6.7%となる見込み。7月の飲食レストラン業売上額は前年同月比+0.8%~+3.8%にとどまる見込み。これは、主に昨年同月の休暇日数が多く、基準値が高かったことによるものであるため、予測が保守的となったためである」との見方を示した。
卸売・小売・飲食レストラン業動態