台湾月報

年月日	2015/05/03
分類	両岸関係
記事	朱立倫・国民党主席一行の中国訪問関連
掲載紙、掲載面	聯1，3、時1，2、自2
備考	（１）2日に上海入りした朱主席は同日午後、復旦大学で講演し、『21世紀の資本論』を取り上げて経済情勢の変化などを踏まえ、若い世代に対し公共の利益を目指す社会作りを進めるよう呼びかけた。 （２）朱主席は同日夜、兪正声・中国全国政治協商会議主席と会談し、両岸は「求同尊異（重なる点を求めると同時に、異なる点を尊重する）」を提起し、同情心で両岸関係における異なる意見に対応し、新世代の交流を通じることで、両岸間の心理的な障害を一歩ずつ解消できる旨表明。 （３）一方、兪正声・中国全国政治協商会議主席は、両岸関係は「92年コンセンサス」に基づいたからこそ、経済・文化・社会の往来がますます頻繁になったと指摘した上で、両岸の長期的な認識相違の解消について、時間が必要となるものの、「1つの中国」という主張を前提としなければならない旨表明。 （４）また、朱主席は、兪主席に対し台湾によるAIIB・アジアインフラ投資銀行への参加意欲を示したが、兪主席は積極的に対応せず、「一帯一路（シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は共同協力の戦略であるとして、台湾企業の協力が必要となる旨表明。 （５）朱主席は本3日、第10回国共フォーラムの開幕式典に出席するほか、台商代表150名との座談会を開催する。