台湾月報

年月日	2011/09/22
分類	安全保障・軍事
記事	米国の対台湾軍備供与計画関連
掲載紙、掲載面	時1，4、連4、自5
備考	米政府は21日、台湾への総額58.5億ドルに上るF-16A/B型戦闘機145機の性能向上計画を供与することを米議会に通告した。 性能向上内容には、武器のAESAレーダーシステム、AIM-9X・エンジン、米ルーク空軍基地での訓練や戦闘機のパーツなどが含まれている。 高華柱・国防部長は、21日、米国に対し感謝の意を表明すると共に、台湾現有のF-16A/B型戦闘機は性能が向上されれば、F-16C/D型戦闘機の約8割の戦力になるだろうと推測するコメントを述べた。 范姜泰基・総統府スポークスンは21日、右を受け、感謝の意を表明すると共に、引き続きF-16C/D型戦闘機とディーゼル潜水艦の供与を求めると強調した。 『ワシントン・タイムズ』～米国防総省が今週中に発表する見込みの「台湾空軍力報告書」は、台湾空軍に対しF-35B統合打撃戦闘機またはAV-8Bハリアー戦闘機のような短距離離陸垂直着陸機を購入するよう提案。 バーガード・AIT理事長、F-16A/B型戦闘機の性能向上計画が同意されることは、将来的なF-16C/D型戦闘機供与の可能性を否定するものではないと説明し、性能向上作業の多くは台湾で実施するため、雇用創出にもつながる旨表明。 フィッシャー・米シンクタンク「国際評価及び戦略センター」の中国軍事専門家、米政府がF-16A/B型戦闘機性能向上計画のみ供与することは、手術でしか解決できない問題を絆創膏で対応することであると批判。 台湾軍事専門家、性能向上内容の装備は予想以上に優れているとの見方。 John Cornyn・米上院議員は、本件を受け、引き続きオバマ政権に対し台湾へのF-16C/D型戦闘機を供与するよう求める法案を提起する方針。