9月21日(土)、台南市立図書館新総館において、すし講座「江戸前寿司の魅力とESGへの取り組みについて」を実施しました。講演には、日本の寿司チェーン大手の「すしざんまい」を運営する株式会社喜代村の木村清社長が登壇され、バブル崩壊後、江戸前寿司の店舗が多く軒を連ねる築地に再び活気を取り戻すため、2001年にすしざんまいを開店し、多くの人々がいつでも気軽に築地に足を運び新鮮な寿司を楽しんでもらえるよう、極上本マグロを始めとする新鮮で美味しい食材を日本全国・世界各地から毎日仕入れ、リーズナブルな価格で24時間営業するこだわりや思いを熱く語りました。
また、海の中の巨大な生簀でマグロを備蓄し必要な数だけ出荷する取り組みや、ソマリア沖の海賊と交流を深め、海賊にならずとも生きていけるよう漁業ノウハウを伝授するなど、環境や社会などを考慮した企業活動を紹介しました。
質疑応答では、社長の様々なアイデアはどういった発想から生まれるのか、すしざんまいはなぜ海外展開しないのか、また、今後、日台関係を更に緊密なものとするためどうすべきか等、木村社長の人物や思考力に関する質問が多く寄せられ、木村社長は一つ一つ自分の信念や価値観など交えながら熱心に回答されていました。
講座に参加いただいた皆様、御協力いただいた台南市台日文化友好交流基金会、台南市立図書館新総館の皆様、ありがとうございました!
また、同図書館では、国際交流基金巡回展「すしを愛でる」が10月13日まで開催中で、すしの歴史を始め、浮世絵や魚介フィギュア、食品サンプル、映像などを通じたすしの魅力紹介、日本のすし屋疑似体験コーナーなどの展示を行っておりますのでぜひお楽しみください~