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李登輝元総統のご逝去を受けて(泉代表のメッセージ)

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 台湾民主化の父であり,日台をつなぐ絆である李登輝元総統が,本日夜7時24分,天に召されたとの報に接し,痛惜の念に堪えません。御遺族,そして台湾の皆様に,謹んで哀悼の意を表します。

 私は,まだ若い外交官だった頃から,偉大な政治家であり,戦略家であり,農学者であり,哲学者である李登輝先生に,いつかご指導を仰ぎたいと,心に思い続けてきました。60歳を過ぎてようやく台湾に赴任する機会に恵まれ,昨年11月に日本の代表として着任して以来,一目李登輝元総統にお会いし,教えを請いたいと願っておりましたが,その望みがついぞ叶わなかったことは,外交官としての一生の心残りです。

 李登輝元総統は,台湾の歴史上初めて選挙を通じて総統に選出され,今の自由で民主的な台湾の礎を築かれました。日本にとって台湾は,自由,民主主義,基本的人権,法の支配といった普遍的価値を共有し,緊密な人的往来と経済関係を有する極めて重要なパートナーです。そして何よりも,日本と台湾は心と心で結ばれている,真の友人です。誰よりも深く日本を愛し,理解してくださった李登輝元総統が蒔かれた種が根付き,大きく見事に咲いた花が今の台湾であり,今の日台の絆なのだと,確信しています。

 李登輝元総統は,千の風となり,天へと旅立たれました。御冥福を心よりお祈り申し上げるとともに,ご家族の皆様,そしてすべての台湾の方々が,この深い悲しみを乗り越え,天国の李登輝先生に届くように,台湾がこれからもよりいっそう輝いていくことを,心から願っております。


日本台湾交流協会台北事務所代表 
泉裕泰
2020年7月30日