去る12月10日に第31回中等教育機関日本語教師研修会が開催されました。
今回の研修会では、中華民国対外貿易発展協会の小川京子氏を講師に迎え、「おおぜいでも、話して学べる楽しい日本語」というテーマのもと、参加者が学習者の立場で実際にアクティビティを体験し、初級会話の具体的な指導方法やその効果について学びました。
日時 :2005年12月10日(土) 14:00~17:00
参加者:台湾の日本語教育機関で日本語を教えている教師 58名
配付資料: アクティビティーシート1 アクティビティーシート2 使用したPPT
今回は、入門期の学習者を想定し、参加者は「大人数のクラス」でも「すぐ使える」「実践的」で「楽しく」「話す」教室活動を、学習者の立場から体験しました。研修では小川氏の著作の一つである『文化初級日本語』のアクティビティを例に、ペアワーク・グループワークが行われ、参加者たちは知らず知らずのうちにその活動に引き込まれ、会場は終始活発な雰囲気でした。
また、アクティビティごとの指導の際、教材作成の際の留意点が説明され、研修の最後には教室活動におけるアクティビティの位置づけと、学習者がそのような話すことを中心とした授業や活動をどのように評価しているのか、小川氏自身の授業についての分析が紹介されました。研修会終了後、参加者からは「実用的で役に立つ」「学習者の気持ちが少しわかった」等の声が寄せられました。
(小川先生)
