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2010年 8月 25日作成

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 中央銀行が7月26日に発表した6月のマネーサプライによると、景気回復に伴って企業の資金需要が急増したことから、M1aの伸び率は+15.73%、M1bの伸び率は+13.22%、M2の伸び率は+3.81%となり、全体の資金供給を表すM2の伸び率は8ヶ月ぶりに上昇した。株式市場の資金動向に関連するM1bの伸び率は6ヶ月連続の低下となったほか、証券振替決済預金残高は5月末に比べて21億元減となり2ヶ月連続の減少となった。銀行対民間部門への貸出は前月比1,518億元増加の17.5兆元となり、内訳では、民営企業への貸出が907億元の増加、個人への貸出が732億元の増加となった。
 陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、景気回復及び中国観光客の訪台により卸売及び小売営業額が好調となっていることは企業の資金需要が急増した主因となっており、6月のM2の伸び率が上昇した原因は、金融機関貸出及び投資額は5月の+3.30%から+3.75%に大幅上昇したことであると説明している。また、直接金融を加えた非金融部門の資金取得の増加率も+4.07%となったことから、間接金融、直接金融どちらから見ても、市場における資金需要が確実に増加すう勢にあると分析した。また、6月の銀行の対その他サービス業及び卸売・小売業への貸出は顕著に増加しており、特に卸売・小売業の資金需要は業種の中でも最高水準となっている。これは、内需が活況に転じ景気の回復が明らかとなったことを示しており、中国観光客による消費の拡大が飲食業や卸売業に恩恵を与えた結果であると指摘されている。
 M1bの伸び率が6ヶ月連続の下降したことについて、陳副処長は、現段階において、株式市場の資金動向は依然として潤沢な状態であり、同行は引き続き市場の資金動向を注視していくと述べた。証券業者の間では、株式市場の資金供給が明らかに縮小しており、今後M1bの伸び率が持続的に下降しM2を下回る「デッドクロス」となった場合には、投資家は株式市場の急落に注意しなければならないとの見方を示した。銀行担当者は、経済回復が民間投資及び消費の増加をもたらし、不動産取引の活発化により建築業者の資金需要及び住宅ローンの需要が大幅に増加したことは銀行貸出の大幅な増加の一因となっていると説明した。


 金融動向表[PDFファイル]