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2010年 11月 25日作成

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 中央銀行が10月25日に発表した9月のマネーサプライによると、広義の貨幣総数を表すM2の伸び率は+4.66%、1~9月の平均の伸び率でも+4.44%となっている。いずれも、中央銀行の目標レンジ(2.5%~6.5%)範囲内となっており、中央銀行の資金管理政策が功を奏し、景気回復が国内資金需給の活況をもたらしたことを反映した結果となっている。
 一方、M1aの伸び率は+14.36%、株式市場の資金動向に関連するM1bの伸び率は9ヶ月連続で低下の+12.15%となった。M1bの月中平均金額は前月比1兆2,000億元増加の10.9兆元となっているなど、M1b残高、流動資金に関連する台湾元建て普通預金残高、株式市場に投資する準備資金量を示す証券振替預金残高の3つの指標ともに過去最高となっており、中央銀行の担当者は、資金環境は潤沢な状態であり、株式市場の資金動向に問題がないことを示していると指摘している。
 また、M1bの伸び率は9ヶ月連続で低下し、個々1年半で最低となったことについて、陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、これは主に昨年の水準が高かったことが要因である一方、最近の大量の資金流入や、上場、店頭会社の現金配当の支給などがM1b伸びの低下を軽減しているとの認識を示した。
 過去の例では、M1bの伸び率が一旦下降すれば急速に低下し、さらにM2の伸び率を下回る「デットクロス」現象(資金供給の不足により株価が下落させる要因となる)が発生しがちであることについて、陳副処長は、最近の状況は、M1bとM2の伸び率の間に一定の差を維持しており、少なくとも来月にはデットクロスを発生する可能性が低いと分析している。
 9月末の証券振替預金残高は前月比670億元増加の1.3兆元大台を突破した。7~9月の上場、店頭会社が支給した現金配当額は6,228億元に達したことから、普通預金残高も初めて10兆元の大台を突破したほか、定期預金残高は19.25兆元と両者とも過去最高を更新した。
 銀行関係者は、外資流入が持続しており、定期、普通預金を問わず資金が潤沢状態であり、かつ、資金が定期預金から普通預金に大幅にシフトしている現象もないことから、短期間において「デットクロス」現象を発生する懸念はないと指摘している。


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