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2011年 6月 10日作成

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 中央銀行が5月25日に発表した最新のマネーサプライによると、4月のM1aの伸び率は+8.73%、全体の資金供給を表すM2の伸び率は+5.88%となった。株式市場の資金動向を反映するM1bの伸び率は,資金が大量に普通預金から定期預金にシフトしたため前年同月比+8.17%に低下し、ここ2年間での最低となった。M1b、M2の伸び率がともに2ヶ月連続して前月より低下しており、市場資金がタイトな状況に向かっていることを示す結果となった。
 陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、M2の伸び率が低下した要因について資金の供給が不足しているわけではなく、企業の資金需要が減少し銀行の貸出及び投資の伸び率が緩やかとなったことによるものであること、また、4月の外資資金が流入超となっており、市場の資金が依然として潤沢な状態にあると認識を示した。また、最近の株式市場の下落は、欧米の債務危機といった国際情勢によるものであり、M1bの残高が11.4兆元、M2の残高が31兆元もあることは市場資金の供給が潤沢であることを表わしていると説明している。
 金融関係者は、M1b伸び率の低下幅がM2の低下幅より大きい状況が続けば、今後1~2月以内に株式市場への資金供給の不足を示す「デットクロス」現象が発生する可能性が大きいとみている。
 また、中央銀行の統計によれば、4月の普通預金は前月より245億元減少した一方、定期預金が1,339億元の大幅増となったが、陳副処長は、金利が次第に上昇していることにより投資家は資金を定期預金にシフトし、安定した収益を求めることによるものであると分析している。銀行の関係者は、一般的に言えば、個人投資家は資金を随時運用できる普通預金から定期預金に預け替えていることは、投資リスクが高まっているという認識から投資姿勢が保守的になっているものであり、株式市場の資金状況に影響を与えかねないとの見方を示した。


 金融動向表[PDFファイル]