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2011年 10月 28日作成

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 中央銀行が10月25日に発表した最新のマネーサプライによると、外資資金が大量に流出し、株式市場の取引高が大幅に減少するなか、9月のM1bの伸び率(前年同月比)は+6.28%と30ヶ月以来の最低となり、M2の伸び率は+5.85%となり、いずれも増加率が前月よりも低下した。両者の差は0.43ポイントに縮小し、逆転現象(死亡交叉)まであとわずかとなっている。
 これまでの例からすると、一旦M1b伸び率がM2を下回る「逆転現象」(死亡交叉)の発生は、株式市場の資金がタイトとなっていることを意味し、投資家にとって株式市場は意味のないものとみなされる。陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、「M1b及びM2の伸び率が下降した原因は、主に9月の外資純流出額が41.04億元に上ったことによるものであるが、10月の株式市場は好転しており、引き続き観察する必要がある。一方、昨年の値が高かったため、今年の第4四半期のM1b及びM2の伸び率の下落傾向は続くものと見込まれるが、逆転現象に至るかどうかは、両者の下降幅を見ないとわからない」とした。
 一方、金融関係者は、「外資の流出が終了しておらず、普通預金から定期預金への資金シフトがM1bの下降を加速させている。状況が大きく変わらなければ、年内までには逆転現象が発生する」とみている。
統計によれば、9月の定期預金残高は963億元の増加となった。これは主に投資家が株を売って資金を比較的安定性の高い定期預金にシフトしたことによるものあり、陳副処長は、「下半期においては、資金移動の形跡が確かにみられる。ただし、外貨預金については、台湾元レートが下落しているために、為替換算後で大幅な増加となっている。このため定期預金は増加している」と説明した。
 資金移動面では、9月末の証券振替預金残高は前月比388億元減少の1.27兆元となっている。また、外資動態指標の一つである外国人の台湾元建て預金残高も前月比140億元減少の2,684億元となった。


 金融動向表[PDFファイル]