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2013年 9月 2日作成

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 中央銀行は8月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、7月末の外貨準備高は前月比25.12億米ドル増加の4,091.18億米ドルと統計開始以来の最高水準となった。これは主に、外資流入、ユーロの対米ドルレートの上昇に伴う帳簿上資産評価額の増加によるものである。主要貿易ライバルの韓国の7月末の外貨準備高は3,188.9億米ドルに増加し、過去最高となった。世界ランキングでは中国、日本、ロシアに次いで4位を守った。

 顔輝煌・中央銀行外為局副局長は、「7月の外貨準備高が増加したもう一つの原因は、外貨準備の運用による収益の増加によるものである」と説明している。

 中央銀行の統計によれば、7月末までの外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高は合計2,290億米ドルとなり、外貨準備高に対する割合は56%となった。7月のユーロの対米ドルレートは1.79%の上昇となったため、外貨準備保有資産のうち2割ほどのユーロは米ドル換算後の資産価値が大幅に増加した。銀行関係者は、「6月はホットマネーが大量に撤退したため、外資による株売超額が1,175億元で、5月時点の株買超額(1,025億元)を上回り、2ヶ月連続の増加を終え、外貨準備高は4,066.06億米ドルにまで減少した。一方、7月は米国連邦準備理事会による6月の量的緩和策(QE)縮小の可能性が低く、加えて各経済指標及び企業の財務諸表が予測を上回り、景気の持続的な回復が外資の回流を促したたことから、7月の株買超額は823億元、且つ外資流入額が27.68億米ドルとなったため、7月の外貨準備高は過去最高となった」とみている。

 情報筋によると、外貨準備の資産配置は、米ドルが約60%、他の主要貨幣はユーロ20%、日本円10%となっている。中央銀行は外貨準備に人民元を組み入れる準備を行っており、双方は貨幣決済取決め(SWAP)に調印すれば、人民元を外貨準備に組み入れられる。早ければ、年末までに調印できると見込まれている。


外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]