中央銀行は6月25日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、5月のM1aの伸び率(期中平均ベース)は+8.54%となった。5月の外資流入額が30億元近くのこと、株式市場の活況により、5月のM1bの伸び率及びM2の伸び率はそれぞれ+7.04%、+4.32%に上昇し、M1bの伸び率はここ21ヶ月以来の最高となった。
6月に入って、米国QE政策縮小懸念の影響を受け、台湾株式市場は7%以上の暴落となり、外資による株売超し額は1,228億元に上った。中央銀行の官員は、「これは6月のM1bの伸び率に確実に影響を与える」と述べた。
株式市場の資金動向を表すM1bの伸び率は2012年10月からM2を上回る「ゴールデンクロス」を呈し、両者の格差は4ヶ月連続して2ポイント以上を維持した。
中央銀行は2011年から、外資による台湾元建て預金残高の準備率を大幅に引き上げたことから、今年の5月末の外国人による台湾元預金残高は1,806億元に減少し、ここ4年以来の最低となった。一方、個人投資家の投資指標である5月末の証券振替預金残高は株式市場の活況により、前月比333億元増加の1兆2,666億元とここ8ヶ月以来の最高となった。
金融動向表[PDFファイル] [55KB]