経済部が6月24日に発表した最新の工業生産動向によると、5月の工業生産指数は104.53、指数としてここ1年以来の最高となったが、前年同月比▲0.07%で、前月比では▲0.07%と4ヶ月連続のマイナスとなった。これについて、経済部は、「スマートフォンの新発売が半導体の生産増加をもたらし、電子部品業の生産が過去最高となったことから、6月の工業生産はマイナスからプラスに転じると見込まれている」と述べた。
5月の製造業生産は104.50、前年同月比▲0.91%と4ヶ月連続のマイナスとなった。四大製造業のうち、情報電子工業は+2.47%となった以外、金属機電工業は▲5.05%と各業種では最大な減少幅となった。化学工業は▲2.58%、民生工業は▲0.33%となった。情報電子工業が連続の増加となった原因は主に、電子部品業の生産指数が114.57で、過去最高となったことによるものである。楊貴顕・経済部統計処副統計長は、「ウェイハーの受託生産、IC製造、アセンブリーテストの生産が拡大しており、5月のウェイハーの受託生産量が208万枚、アセンブリが513億個ICと両方とも過去最高となった。また、モバイルデバイスの販売好調、数ヵ月後の新商品発売などは電子部品業生産の拡大をもたらしたほか、LEDバックライトと照明受注も好調であることも多少寄与している」と説明した。
モバイルデバイスの強い買気が光学レンズの成長を押し上げたものの、ノート型パソコンへの需要減少の影響を受け、情報電子商品及び光学製品業は同▲1.33%となった。化学材料業は同▲3.66%と4ヶ月連続の減産となった。楊副統計長は、「これは石油化学の景気が予想を下回り、加えて大陸の生産能力増強による押しのけ効果によるものである」と説明した。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル] [76KB]