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2014年 10月 30日作成

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 中央銀行は10月24日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、9月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+9.24%、株価の暴落、外資資金の撤退から、M1bの対前年比伸び率は+7.36%と2ヶ月連続の下降で、ここ16ヶ月以来の最低水準となった。M2の対前年比伸び率は+5.31%に下降した。1~9月のM1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+8.29%、+5.77%となった。中央銀行の官員は、「これは、主に株価の下落や外資純流出額の拡大、銀行貸出・投資の伸び悩みによるものである」と説明した。

 統計によると、9月の株価の下落幅が5%近く、株価平均指数は月当たり469ポイントの下落となったほか、外資の純流出額も30.16億米ドルまで拡大したことから、9月のM1a及びM1bの対前年比伸び率とも下降した。一方、M1bの対前年比伸び率がM2の伸び率を上回った両者の差は2ポイント以上拡大し、資金供給が依然として潤沢であることを反映している。
株式市場への資金の動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は2012年10月から今年の9月までM2の伸び率を2年ほど連続して上回った。9月のM1bの対前年比伸び率が2ヶ月連続の下降となったものの、M2の伸び率を上回った両者の差は2ポイントを突破した(8月の差1.92ポイント)。

 中央銀行の統計によると、9月末の証券振替決済預金残高は1.45兆元に減少し、3ヶ月連続の増加を収束した。8月時点の1.51兆元の過去最高に比べ、607億元の大幅減となり、ここ15ヶ月以来単月として最大の減少額となった。マーケット関係法人は、「台湾株式市場は8月の時点に何回も過去最高ポイントを挑戦し、特に年末の選挙との好材料による10,000ポイントの期待に向けて、個人投資家は次々と株式市場に投資したが、国際情勢の変化によって、資金を抜け出せない状態になってしまった」と分析している。金融関係者は、「下半期の株式市場について楽観視していることから、証券振替決済預金残高は6月から持続的に増加してきたが、9月に減少となることは予想外である。現在、米国はエボラ出血熱の衝撃や利上げの後伸ばし観測に直面しているものの、Fedの会議結果により米国株が安定すれば、世界株式市場の回復を引っ張ってくれるだろう」と指摘した。

 中央銀行の官員は、「当面の国内資金は潤沢であり、第4四半期のM1bの対前年比伸び率は外資の動きに左右される。また、物価については、国内外主要予測機関の速報値によれば、国際原油、原材料価格の下落から、今年の消費者物価(CPI)は約+1.5%と安定した上昇となる見通しである」と強調した。


(註)

*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。



金融動向表[PDFファイル]  [56KB]