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2014年 7月 3日作成

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 経済部が6月23日に発表した最新の工業生産動向によると、5月の工業生産指数は109.56、前年同月比+5.19%となり、指数としては過去最高となった。このうち、電子部品業、自動車及び部品業、基本金属業が大幅に増加したことから、5月の製造業生産は前年同月比+5.30%となった。経済部は、「第2四半期の製造業生産は直前3季連続プラス成長の趨勢を維持し、5%以上の成長となる見込み」とみている。

 楊貴顕・経済部統計処副処長は、「4月、5月の工業生産指数は5%以上の伸びとなり、6月も引き続きプラス成長となる見込み。昨年の比較基準が低かったため、現状では、第2四半期は第1四半期を上回る成長となる見込みであり、また、第3四半期は製造業のピーク時期であることから、工業生産指数は季を追うごとに上昇する見通し。5月は、海外からの受注が+4.7%と成長が緩やかとなったものの、海外生産比率も50%を超えており、工業生産は主に域内生産状況に重点を置いていることから、5月の生産指数は月当たりの過去最高となった。また、4ヶ月連続のプラス成長となったことからみると、域内業者の生産力が次第に増強され、就労機会の増加にもプラスとなっている」と指摘した。

 また、「電子部品業の生産拡大は、主にモバイルチップへの需要増加、ウェハーの受託生産、ICパッケージ、IC基板などの増産継続に加え、LEDバックライト及び照明への需要旺盛による生産拡大、太陽光エネルギーの輸出活況による生産増加によるものである。電子業のうち、5月のIC産業の生産指数は145.18、過去最高となった。一方、液晶パネル生産は、中国大陸における生産現地化及び省エネ補助終了等から、減産が持続している。この他、基本金属業、自動車部品業生産は、原子炉の定期点検の終了による生産回復、業者による自動車販促フェアーの実施が市場の買気を刺激したため、それぞれ9.7%、12.72%増となり、製造業全体生産の成長に大きく寄与した」と説明した。

 また、世界景気の好転に伴い、自動化機械の設備投資の意欲が上昇し、工作機械、輸送設備、リニアガイド、ボールねじ等の生産を補ったことから、5月の機械業生産は+3.53%と4ヶ月連続のプラス成長となった。

 景気回復が明らかとなり、モバイル、クラウド・コンピューティング、物のインタネットなどの応用技術が拡大し、半導体、機械、光学部品などの産業の増産が継続しているが、経済部は、「最近のウクライナ情勢の変動に伴う国際石油価格の上昇、先進国の金融緩和政策の行方、大陸産業構造の調整などの要因に引き続き注視する必要がある」と注意喚起している。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]  [76KB]