行政院主計総処は6月5日に最新の物価調査結果を発表した。同調査によると、5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比▲0.73%と5ヶ月連続のマイナスとなったほか、卸売物価、輸入物価、17項目の重要民生物資とも前年同月比下落となった。特に米、豚肉、鶏肉、卵など17項目の重要民生物資は同▲0.22%と29ヶ月連続の上昇を終え、下落となった。また、外食価格の値上がりの落ち着き、果物価格の値下げの影響を受け、5月の食物類価格は+0.87%とここ21ヶ月以来最小の上昇幅となった。輸入価格は前年同月比▲14.02%とここ70ヶ月以来最大の下落幅となった。
蔡鈺泰・総合統計処副処長は、「5月の消費者物価が依然として下落となったものの、果物及びエネルギーを含まないコア物価は同+0.61%と引き続き上昇となった。これは国内物価の変動が安定していることを示している。当面ではデフレの兆しはない」と説明した。
また、業者間の原料入荷コストを図る卸売物価(WPI)は前年同月比▲9.45%とここ68ヶ月で最大の下落幅となった。これは主に、穀物、原油、金属、ゴム、綿、砂糖の輸入価格は昨年同月に比べ下落し、輸入物価が大幅減となったことによるものである。これは国内生産コストが明らかに軽減したことを示している。
物価動向表[PDFファイル] [57KB]