経済部は10月23日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。経済部は、「最新の中華民国業種基準統計」に基づいて「商業」という項目をなくし、元の商業売上統計は今月から卸売・小売・飲食レストラン業売上統計との名称に変更し、流通飲食レストラン業統計と略称する。
三大業種のうち、飲食レストラン業は前年同月比+1.51%とプラス成長となった以外、卸売・小売売上額は前年同月比それぞれ▲5.34%、▲3.02%とマイナスとなった。卸売業については8ヶ月連続のマイナスとなり、また、内需を反映する9月の小売業売上額は僅か3,210億元で前年同月比▲3.02%と3ヶ月連続のマイナスとなったほか、減少幅が引き続き拡大している。これらが内需の不況を意味しているかについて、楊貴顕・経済部統計処副処長は、「減少幅の拡大は、昨年の百貨店記念セールの開催が9月末であったが、今年は10月1日に行われ、比較基準の影響によるものである。また、9月の初旬はまだ旧暦7月(鬼月)による消費控えの影響を受けているため、9月の自動車バイク小売業は同▲15%強のマイナスとなった」と説明した。
小売業が3ヶ月連続のマイナス、飲食レストラン業売上額の年増率も持続的に縮小していることは内需が不況に陥っていることかについて、楊副処長は、「最近の株式市場が安定しているため、内需成長が維持されるだろう。一方、10月の小売業はマイナスからプラスに転じることは不明である。プラス成長に転じる2大主因は、百貨店記念セールの実施、及び自動車部品業の売上好転次第であろう」との見方を示した。
卸売・小売・飲食レストラン業動態調査[PDFファイル] [65KB]