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2016年 10月 11日作成

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 中央銀行は9月23日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、8 月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.21%となった。M1bの対前年比伸び率は+6.48%とここ7ヶ月での最高となり、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+4.51%と3ヶ月連続の上昇を終えたが、引き続きM1bの対前年比伸び率を下回った。これは主に、外資純流入額の減少(月当たり僅か4.69億米ドル)や定期預金の伸びが緩やかとなったことによるものである。1~8月のM1bの対前年比伸び率及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は前年同期比それぞれ+6.34%、+4.75%となった。株式市場の資金動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は昨年の9月からゴールデンクロスの状態に逆転し、すでに12ヶ月続いており、資金の潤沢な状態を反映している。両者の差はさらに1.97ポイントまで拡大し、ここ22ヶ月の最高となった。中央銀行の官員は、「M1bの対前年比伸び率の上昇は、主に8月の株式市場が活況し、また現金配当の効果もあって普通預金が大幅に増加したことによるものである」と述べた。

 統計によると、今年の店頭・上場会社による現金配当額は1.26兆元と昨年の1.09兆元を上回り、過去最高となった。中央銀行の官員は、「店頭・上場会社の定期預金が減少した原因は、主に株配当や一部資金が他の投資に移り、M2の対前年比伸び率が減少したことによるものである。また、配当のため、外国人による台湾元建て預金残高は前月比20億元増加の2,031億元と11ヶ月以来の最高となった」と述べた。

 外貨預金については、中央銀行の官員は、「8月の外貨預金残高が前月比1,532億元減少の4兆8,702億元と5兆元台を割った原因は、主に業者による借入金の返済、資金調達、株配当の需要によるものである。決済の貨幣について、米ドルは引き続き最大の割合を占めている」と指摘した。

 8月の金融機関超過準備純額は459億元と引き続き増加し、1~8月平均では412億元と前年同期(319億元)を上回った。中央銀行の官員は、「今年の超過準備の平均水準は相対的に高まり、金融市場の資金が潤沢であることを反映している。世界主要国は普遍的に金融緩和策を実施しており、台湾が小型な経済開放国であり、その足跡に従うことは避けられない」と述べた。

 8月の個人投資家を代表する証券振替決済預金残高は前月比791億元増加の1兆6,070億元と過去最高となった。これは主に、株式市場の活況により株価が持続的に上昇し、また巨額の現金配当された結果によるもので、M1bの対前年比伸び率の上昇を押し上げた。






(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





金融動向表[PDFファイル]  [55KB]