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2016年 11月 2日作成

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 中央銀行は10月24日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、9月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.24%となり、株式市場の資金動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は+6.36%となった。M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+4.05%とここ41か月の最低で、13ヶ月連続してM1bの対前年比伸び率を下回った。これは主に、低金利の時代において国民が資金を定期預金から普通預金にシフトしたことによるもので、市場の資金は依然として潤沢状態である。

 中央銀行は、「9月のM1bの対前年比伸び率の下落幅がM2の対前年比伸び率を下回ったため、両者の差は2.31ポイントまで拡大し、ここ29ヶ月の最高となった。両指数が下降した原因は、主に銀行貸出・投資の伸び悩み、及び外資純流入の持続減少(9月の純流入が僅か0.22億米ドル)によるものである。また、期末といった季節要因の影響を受け、銀行は次々と手形割引を行い、自己資本比率を引き上げる目標を達成することもその一因である」と分析した。

 株式市場の資金動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は昨年の9月からゴールデンクロスの状態に逆転し、すでに13 ヶ月続いており、これら資金は定期預金にストックしておらず、自由に運用できる資金となっているため、株式市場に流入すれば株価の上昇にプラスとなる。

 また、今年の店頭・上場会社による現金配当額は1.16兆元と昨年の1.09兆元を上回り、過去最高となった。中央銀行の官員は、「店頭・上場会社の定期預金が、主に株の配当、及び一部資金の他の投資への移動により減少し、M2の対前年比伸び率が減少した。同時に、外国人による台湾元建て預金残高は前月比91億元増加の2,122億元と13ヶ月の最高となった」と述べた。

 9月の外貨預金残高は前月比831億元増加の4兆9,533億元となった。これについて中央銀行の官員は、「この原因は、主に業者による買掛金の支払い、季節的な資金調達、株配当の需要によるものである。決済の貨幣で、米ドルは引き続き最大の割合を占めている」と述べた。






(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





金融動向表[PDFファイル]  [55KB]