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2018年 6月 20日更新

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 中央銀行は2月27日、最新のマネーサプライ統計を発表した。これによると、昨年の旧正月要因による基準値の高さや季節要因を受けて、1月のM1b及びM2の対前年伸び率(期中平均ベース)は、それぞれ+3.11%(過去65ヶ月の最低)、+3.42%(過去60ヶ月の最低)となり、M1bがM2の対前年比伸び率を下回るデットクロス(市場において資金流動性が不足)が8ヶ月ぶり再現した。

 中央銀行の担当官は、「法人の資金調達ルートが多元化し、調達も円滑であるため、デットクロス或いはゴールデンクロスは株式市場の動向を見る価値が次第になくなっている。1月の株式市場の活況をみると、資金供給が依然として潤沢であり、特に個人投資家による株式投資が多く、1月の証券振替決済預金残高は前月比1,454億元増加の1兆8,168億元となり、増加幅・金額ともに過去最高となった。台湾の株式市場は昨年5月に10,000ポイントの大台を達成した後、個人投資家による取引の割合が2016年の5割(年平均)から徐々に上昇し、昨年8月に6割を突破し、昨年末まで6割以上を維持していた」と説明した。

 中央銀行の統計によると、1月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比171億元増加となり、株式取引高(平均)は昨年12月の1,088億元から1,257億元に増加し、6ヶ月連続して1,000億元の高水準を維持するとともに、株価指数の月平均は10,501ポイントから11,005ポイントに上昇した。

 1月の外資流入額は51.93億米ドル、株式買越し額は757億元となったにもかかわらず、M1b及びM2の対前年比伸び率ともに低下したことについて、中央銀行の担当官は、「主に銀行貸出及び投資の伸びが緩やかとなったことによるもの。また、今年の旧正月は2月にあり、2ヶ月の平均を見れば、依然として適切な緩和状態にある」との見方を示した。
1月の外貨預金残高は前月比1,109億元大幅増の5.78兆元と過去最高となった。中央銀行の担当官は「これは主に企業の貸出収入や資金調達、米金利の引上げ予測による民衆の米ドル資産配置の変動によるものである」と説明した。




(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。




 

金融動向表[PDFファイル]  [60KB]