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2018年 7月 31日作成

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 中央銀行は7月23日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、株式市場の資金動向とみなされる6月のM1bの対前年比伸び率は+5.9%に低下したが、中央銀行の貨幣政策の指標とみなされるM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は銀行貸出及び投資の増加により、+4.1%と過去1年半で最高となり、5ヶ月連続してゴールデンクロス(市場において流動性資金が潤沢)となった。

 呉懿娟・中央銀行経済研究処副処長は、「6月のM1bの対前年比伸び率が低下した原因は、主に一部の上場・店頭会社が現金配当分の資金を低金利の普通預金から高金利の短期定期預金にシフトしたこと、及び、企業の債務返済による普通預金の減少によるものである。M2の対前年比伸び率が過去1年半で最高となった原因は主に、輸出入の好調や企業の納税需要による銀行貸出・投資の増加によるものである。6月のM1bの対前年伸び率は低下したものの、足元の市場資金は潤沢であり、経済活動のニーズを十分満たしている。また、米中貿易摩擦により、6月の外資純流出額は18.84億米ドルとなり、個人投資家の資金規模を表す6月の証券振替決済預金は前月比385億元減少の1.69兆元と過去半年で最低水準となった。一方、6月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比86億元増加の1,929億元と過去3ヶ月で最高となった。これは主に、6月の国際金融市場において動揺があったにもかかわらず、台湾の株式市場の取引高は増加していたため、多くの外資投資家は株を売却した後、海外に送金せず、台湾における次の投資機会を待っていることを反映している」と述べた。

 米ドルレートの増価により米ドル建ての預金が増加したにもかかわらず、6月の外貨預金残高は前月比598億元減少の5.83兆元となった。これについて、呉副処長は、「月末の数値には正確性が不足しているが、日平均の6月の外貨預金は前月比371億元増加の5.91兆元となり、前年同月比+9.9%となった」と説明した。



(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。


 

 

金融動向表[PDFファイル]  [60KB]