経済部統計処は6月25日、最新の卸売・小売・飲食レストラン業動態統計を発表した。これによると、賃上げ、株式市場の活況に伴う輸入車や家電販売の、宝石装飾品の売上好調により、5月の小売業売上額は3,565億元、前年同月比+5.65%となった。1~5月の小売業売上額は前年同期比+4.72%と過去7年で最高となった。
好調な輸出を受けて、5月の卸売業売上額は前年同月比+7.37%となり、6月は+4.2%と予測されている。母の日による消費拡大により、5月の飲食レストラン業売上額は+3.89%と過去4年で最高となった。1~5月の累計では、前年同期比+4.03%と過去4年で最高となった。6月は+3.8%と予測されている。
王淑娟・統計処副処長は、「輸入車及び国産レジャー用ワゴン車の販売好調、情報通信関連の新商品の発売、家電製品の販売好調、宝石・腕時計の販売好調、母の日に向けた販促の実施などにより、民間消費が活発となったことから、5月の小売業売上額は前年同月比+5.65%と予測値+2.5%を大きく上回った。」と説明した。また、消費マインドを高めた要因について、王副処長は、「これは主に、賃上げと株式市場の活況を受けた資産効果によるものである。年金改革による教師・公務員の年収総額が400億元減少したことは消費にネガティブな影響を与えるものの、就労人数の増加、及び、賃上げ(全体の賃上げ所得が1,512億元の増加)は、年金改革による消費控えを補うことができる」との見方を示した。
6月を展望すると、端午節の連休、ワールドカップの開催、夏季商品に対する需要増により、小売業売上額は前年同月比+5.5%との予測が示されている。
卸売・小売・飲食レストラン業動態調査[PDFファイル] [64KB]