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2019年 11月 1日更新

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 中央銀行は10月4日に最新の外貨準備高統計を発表した。これによると、9月末の外貨準備高は前月比13.2億米ドル増加の4,694.89億米ドルと4ヶ月連続して過去最高額を更新した。これは、主に外貨準備の投資運用収益の増加、及び、資金の大量な流入が過度な為替変動をもたらし、中央銀行が台湾元レートの安定を守るため、市場介入を行ったことによるものである。5月、6月に次ぎ、3回目の市場介入となった。

 世界ランキングでは、中国(8月末3.1072兆米ドル)、日本(8月末1.2628兆米ドル)、スイス(8月末7,765億米ドル)、サウジアラビア(8月末4,968億米ドル)の順となっており、台湾は5位を維持している。台湾の貿易のライバルである韓国の9月末の外貨準備高は3,925億米ドルとなった。

 顔輝煌・中央銀行外為局長は、「9月の外資の流入が大量、かつ、集中的であったため、過度な台湾元レートの変動をもたらした。当行は台湾元レートの安定を守るため、市場介入を行った。台湾元レートの変動は基本的にマーケットメカニズムを尊重するが、短期資金の大規模な流入、季節要因といった不確定要素が過度な相場変動をもたらし、金融市場の安定性を損なう場合、中央銀行は必要な介入措置をとり、市場の安定を維持する責任を果たすべき。大量の外資の流入のほか、9月は季節的な需要もあったため、相場変動が大きかった。当行の介入基準は短期的な急落或いは急上昇を問わず、完全に金融の安定を前提としている」と述べた。

 外資の流出入に影響を与える米連邦準備会(Fed)の利下げ予測について、顔・局長は、「先物市場のFedの利下げに対する見方によると、今年度末までに少なくとも一度の利下げする確率が95%となっており、当行は国際市場の変動に引き続き注意を払い、随時適当な対応をとる。また、8月の外資による株式・債券保有額(時価ベース)、及び、台湾元預金残高の合計は3,811億米ドルとなり、外貨準備高に占める割合は81%となった」と強調した。

 アメリア財務省が10月に主要な貿易パートナーの為替政策報告書を公表するにあたり、中央銀行による市場介入がアメリカ財務省に為替操作国或いは監視リストに載せられるかについて、楊金龍・中央銀行総裁は、「当行はアメリカ財務省とよく連携しており、監視リストには載らない」と保証した。




外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル]