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2019年 9月 10日更新

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 中央銀行は8月23日、最新のマネーサプライ統計を発表した。これによると、7月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+7.33%、+3.38%となり、両者の差は3.95%ポイントまで縮小した。1~7月のM1b及びM2の対前年比伸び率は前年同期比それぞれ+7.00%、+3.24%となった。

 市場関係者によると、今年の上場、店頭会社による現金配当額は1.43兆元と過去最高額となる見込み。このうち、7月の配当額は5,327億元となったことから、7月の総合普通預金残高は16兆5,296億元と引き続き過去最高額を更新した。また、個人投資家の資金規模を表す7月の証券振替決済預金は前月比1,097億元増の1.95兆元と過去最高となった。

 中央銀行の担当官は、「7月のM1bの対前年比伸び率が低下した原因は、主に普通預金の伸び悩みによるものであるが、貯蓄預金を加えた総合普通預金残高は増加となり、株式の現金配当を反映している。一方、M2の対前年比伸び率が上昇した原因は、主に銀行貸出及び投資の増加によるものである。普通預金の伸びが緩やかとなった原因は、主に企業による債務返済の増加によるものである。貯蓄預金が大幅に増加した原因は、主に外貨預金を両替して台湾元預金にストックしたことによるものである」と説明した。

 7月の外資純流出額は33.96億元となったにもかかわらず、7月末のM1b及びM2の日平均残高はそれぞれ18.57兆元、45.11兆元となった。中央銀行の担当官は、「これは、主に株式市場のファンダメンタルズが堅調で、投資の利回りが高く、資金供給が潤沢であるため、株式市場に多く投資されていることが背景にある」と指摘した。

 中央銀行の統計によると、7月の外貨預金は前月比403億元減少の5兆7,152億元と2018年1月以降の最低額となった。中央銀行の担当官は、「これは、主に上場会社による現金配当の支払い、企業が外貨預金を台湾元に両替し、資金調達や資産配分を変動させたことによるものである」と説明した。

 7月の外国人による台湾元建て預金残高は2,060億元と2,000億元台を突破した。これは、主に外資が現金配当を受け取った後、海外に送金せず、当面の間、台湾元建て口座に保有し、次の投資機会を待っていることを反映している。中央銀行の担当官は、「7~9月の間に現金配当の効果があり、8月22日までの現金配当額は6,434億元と7月を上回った」と強調した。

 2018年2月からM1bの対前年比伸び率がM2を上回る「ゴールデンクロス」(株式市場資金の潤沢を表す)の状態は既に18ヶ月続いており、株式市場において資金供給が潤沢であることを反映している。7月の月平均の株価指数は前月比226%ポイント上昇の10,846ポイントとなり、同月日次平均の株式取引高は1,072億元と4桁の取引高を回復した。

(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。




金融動向表[PDFファイル]