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2019年 11月 1日更新

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 中央銀行は10月24日、最新のマネーサプライ統計を発表した。これによると、9月のM1b及びM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)はそれぞれ+7.39%、+3.4%となり、両者の差は3.99ポイントまで縮小した。1~9月のM1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+7.10%、+3.27%となった。中央銀行の担当官は、「9月のM1b対前年比伸び率が低下したことは、主に普通預金の伸び悩みによるものであるが、依然として高水準で推移しており、普通預金から定期預金へのシフトの動向を引き続き注視する。また、M2の対前年比伸び率が上昇した原因は、主に外資が純流入に転じ、銀行貸出及び投資の大幅増によるものである。2018年2月からM1bの対前年比伸び率がM2を上回る「ゴールデンクロス」(株式市場資金の潤沢を表す)の状態が20ヶ月続いており、株式市場における資金供給が潤沢であることを反映している。第4四半期の消費のピークを迎え、製造業は前倒して在庫補填を準備するため、運転資金の需要が大幅に増加し、M2上昇の原因の一つとなる。9月の外貨預金は前月比8億元減少の5兆7,350億元となった。これは企業による買掛金の支払い、資金調達、資産配分の調整などにより、外貨預金を両替して台湾元預金にストックしたことによるものである」と述べた。

 第3四半期が現金配当のピークとなったため、9月の証券振替決済預金は2.03兆元と2兆元の大台を突破し、3ヶ月連続して過去最高を更新した。中央銀行の担当者は、「9月23日までの上場企業による現金配当額は1.5兆元と過去最高額となり、証券振替決済預金残高が過去最高となった主因である」と説明した。

 9月は、個人投資家による株式投資が58.7%を占めたほか、外資による株買い越し額は897億元、純流入額は29.86億米ドルとなっており、外国人による台湾元建て預金残高の350億元減少は資金が株式市場に投資していることを反映している。中央銀行の担当者は、「株式市場において資金の供給が潤沢であり、現金配当効果、株式市場のファンダメンタルズが堅調であり、投資の利回りが高いため、外資の投資を多く誘致している。10月の株式市場も上昇基調を維持する」との見方を示した。

(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。




金融動向表[PDFファイル]