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2019年 6月 5日更新

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 経済部統計処は5月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、4月の工業生産指数は103.81、前年同月比+1.04%と4ヶ月連続のマイナスに終止符を打った。また、製造業生産指数は前年同月比+0.94%となった。

 王淑娟・経済部統計処副処長は、「世界経済減速の影響を受けて、最終産品への需要が継続的に減少しているものの、パソコン電子産品及び光学製品業が国内生産を拡大したことを受けて、4月の製造業はプラス成長となった。5月の工業生産は前年の基準値の高さを受けて、▲1%~▲4%となる見込み。下半期になってから、徐々に好転するだろう」との見方を示した。

 各産業別についてみると、電子部品業は前年同月比▲3.27%となった。このうち、積体電路業は半導体業者の在庫調整が続いているため、同▲4.41%となった。液晶パネル及びその部品業は中国企業の生産が徐々に拡大したことで、同▲6.99%となった。

 注意すべきは、4月のパソコン電子産品及び光学製品業の生産指数は142.13、前年同月比+35.63%と、2011年9月以来で最大の増加幅となり、指数も過去最高となった。1~4月の累計では、前年同期比+27.94%となった。これについて、王副処長は、「これは、主に米中貿易摩擦の影響を受けて、サーバー、交換器、ルーターなどの関係企業が次々と国内生産を引上げ、モバイル装置のレンズ、プラスチックレンズなどの光学商品が海外からの受注増加を受けて増産が続いていることによるものである。また、サーバー・インターネット業者は4月に生産を増やしたため、製造業生産指数に大きく寄与した。今後について、米中貿易摩擦の影響、国際間の情報セキュリティへの懸念、台湾企業が次々と生産ラインを台湾に移転することにより、貿易摩擦の影響の波及を避ける。企業の生産調整は短期間で変らないため、増産が続くだろう」と説明した。

 今後を展望すると、統計処は、「世界経済の減速や、米中貿易摩擦の激化が最終産品への需要を押し下げるものの、一部企業が生産ラインを台湾に移転していること、半導体の在庫消化、高速演算・IoT・車用電子・バイオメトリックなど新興応用技術の展開などがマイナスの影響を軽減する」とみている。



工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]