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2019年 7月 31日更新

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 経済部統計処は7月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、6月の工業生産指数は107.02、前年同月比▲0.39%と2ヶ月連続のマイナスとなった。今年上半期の工業生産指数は前年同期比▲2.46%となった。

 王淑娟・経済部統計処副処長は、「6月の工業生産は米中貿易摩擦が世界経済の成長力を抑制し、台湾の伝統産業の生産に影響を及ぼした一方、ハイエンド半導体の受注は依然として好調であり、サーバー、ネット関連業者が国内生産を拡大したことから、6月の製造業生産指数は前年同月比▲0.61%と減少幅が縮小した」と述べた。

 注意すべきは、6月の電子部品業の生産指数は111.73、前年同月比+2.81%と6ヶ月連続のマイナスに終止符を打った。これは主に積体電路業の対前年比増加率が過去最高となったことによるものである。

 統計処の担当者は、「台湾積体電路はマイナスからプラスに好転したことは、主に顧客の在庫消化が進み、一部の生産が第1四半期から延長し、ハイエンド半導体やウェハーの受注増加、スマホチップ、絵図チップなどの受注増加が電子部品業の増産をもたらし、工業生産全体の増加につながった」と説明した。

 また、液晶パネル及びその部品業は中国での新商品の発売により、同▲14.87%となった。パソコン電子産品及び光学製品業は同+23.18%と9ヶ月連続で二桁の成長となった。これは主に、サーバー、ルーター関連業者が国内生産を拡大し、自動車電子コントロール器、恒温コントロール器、5G無線通信設備、半導体検査設備への需要増加をもたらしたことによるものである。今後を展望すると、王・副処長は、「昨年下半期から世界経済が減速し、昨年の基準値が比較的低いため、製造業の生産は徐々に増加する可能性はあるが、国際情勢が依然として不透明であり、米中貿易摩擦が続く中、日韓貿易摩擦の動向などを注視する必要がある。予測では、7月の製造業生産指数は前月比+2%~+4%、前年比横ばいとなる見込み」と述べた。

 統計処の担当官は、「世界経済の先行きは、不確定要素が多く存在しており、企業投資及び消費者マインドに影響を与えるものの、下半期は伝統産業の生産ピークであり、消費性電子商品が発売され、5Gインフラ、人工知能(AI)、IoTなどの新興技術の応用が拡大し、一部の企業が国内生産を高めることなどは製造業の増産につながる」との見方を示した。




工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]