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2019年 12月 5日更新

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 経済部統計処は11月25日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、10月の工業生産指数は113.54、前年同月比▲2.92%と2ヶ月連続のマイナスとなったが、指数としては同月で過去二番目の高水準となった。これは、主に世界経済の減速、貿易需要の減少、国際原材料価格の持続的な下落、前年の基準値の高さ(昨年10月が過去最高)によるものである。10月の製造業生産は前年同月比▲3.27%となった。

 王淑娟・経済部統計処副処長は、「10月の工業生産がマイナスとなった原因は、主に電子部品業、パソコン電子産品及び光学製品業が増産したものの、伝統産業による国際原材料価格の下落が続いたことによるものである。10月の電子部品業生産指数は126.11と過去三番目の高水準となった。今年の上半期は米中貿易摩擦の影響を受け、貿易需要が減少し、また、顧客の在庫消化も緩やかなペースとなった。下半期に入って以降、台湾の積体電路業は技術の優位性を活かして受注が増加した。また、パソコン電子産品及び光学製品業は13ヶ月連続して二桁の成長を維持し、過去最高を更新したことは、主に世界のサプライチェーンの再編により、台湾企業が生産ラインを台湾に移転して国内生産量を高め、サーバー、ノートパソコンの増産をもたらし押上げ、海外からの受注や出荷量が増加したことによるもの」と説明した。

 統計処の担当官は、「11月の工業生産指数は前年同月比▲1%~+2%の間で推移するだろう」とみている。

 王副処長は、「製造業生産指数は今年第3四半期にプラスとなり、第4四半期の10月は前年の基準値の高さによりマイナスとなったものの、11月はプラス成長に転じる可能性がある。一方、11月、12月の年平均増加率が+6.5%以上とならなければ、2019年通年の製造業生産はプラスにはならない」との見方を示した。

 今後を展望すると、統計処の担当官は、「米中貿易摩擦の不確実性が依然として残るものの、欧米の年末消費シーズン、及び、来年の旧正月向けの在庫補填の増加、5G(第5世代高速通信)、IoT,AIなど新興応用技術の拡大、企業による国内生産の増加が続いていることは製造業の生産力の維持にプラスとなる」と述べた。




工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]