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泉裕泰代表インタビュー

更新日時
インタビュー日時:2020年4月21日
コンテンツ

本日は最近の日台関係や,泉代表自身のプライベートなことまで,日本台湾交流協会台北事務所派遣員・柴原が幅広くお話しを伺いました。




※本インタビューは日本人会冊子「さんご」6月号に掲載したものです。

日台関係の現状と今後の課題について


柴原派遣員

代表にインタビューさせていただきますのでよろしくお願いします。
早速ですが,現在の日台関係は良好だと感じていますが,泉代表から見た日台関係の現状について教えていただけますか。

泉裕泰代表

非常に良好だと思います。
私は中国に関わる時間が長かったので,台湾については新鮮な気持ちでいつも接していますが,台湾の方々の日本への親しみを特に感じています。
日本は新型コロナウイルスで深刻な状況にありますが,台湾の方々は日本を心配してくださっており,台湾でもマスクを購入するのに薬局で行列ができるなど,決して余裕があるわけではない中で,日本にマスクを寄贈していただきました。
その思いやりに心が温かく,嬉しい気持ちになりました。
残念ながら最終的に東京オリンピック・パラリンピックは来年へ延期になりましたが,開催を諦めないでと,台湾は温かい言葉をかけ続けてくださいました。
そういった事からも,台湾の方々は日本に対して特別な思い入れがあると感じています。


柴原派遣員

台湾の思いやりある行動に対して,日本でも感謝の声をよく耳にしますし,日本と台湾は「真の友」であることを実感させられます。
日台関係が良好である一方で,日台関係の今後の課題とは何か,お聞かせください。


泉裕泰代表

震災から9年が経過しましたが,今なお日本の5県産食品が台湾に輸出できない状況が続いています。
多くの国・地域で輸入規制の撤廃・緩和が続いている中,これまで何らの緩和も行っていないのは韓国と台湾だけです。
台湾では一昨年実施された公民投票の結果,規制解除が難しい状況になっていますが,公民投票の拘束期限が切れる今年11月には輸入規制が解除されることを強く期待しています。


柴原派遣員

先ほど話があった新型コロナウイルスに関連して,感染が世界に拡大している中,台湾の水際対策をはじめとする一連の措置は世界でも注目を集めていますが,台湾のこうした対策について,泉代表はどのように受けとめていますか?


泉裕泰代表

日本のみならず世界に感染が拡大していることに,大変心を痛めています。
台湾が感染症対策を成功させている背景には,SARSなどの過去の経験により,リスクに対する考え方の違いがあると認識しています。
特に今は新型コロナウイルスの影響によって注目を集めていますが,台湾はWHO総会のオブザーバー参加ができずにいます。
防疫の観点でみても,台湾は世界に貢献できると確信していますので,引き続き台湾のWHO総会へのオブザーバー参加を応援し,日台で協力して,感染症対策に取り組みたいと思っています。


柴原派遣員

そうですね,早く事態が収束することを祈っています。


泉代表と台湾・台湾語


柴原派遣員

それではここから泉代表ご自身にスポットをあててお話しを伺いたいと思います。
泉代表は台湾に来られるのは初めてですか?台湾に対してどのような印象を持たれていますか?


泉裕泰代表

20数年前出張で一度来ただけで,台湾で仕事するのは初めてです。
台湾の方は人は優しく,温かく,日本を大事にしている,という印象ですね。
台湾へ赴任する前はバングラディシュの大使を務めていましたが,そこも大変親日でした。
親日的なバングラディシュと台湾でトップを務めることができるのは外交官冥利に尽きます。


柴原派遣員

泉代表はスピーチをされる際,必ず台湾語を取り入れるようにしていると伺いました。
その理由はなぜですか?


泉裕泰代表

地元の言葉を話すことによって,地元の方々に尊敬の念を表したいと考えているからです。
前任地のバングラディシュではベンガル語を話しましたし,上海では上海語を話しました。
地元の言葉を話すと大変喜ばれます。
最近覚えた台湾語は挨拶の一つである「呷飽沒(ジャバーベ)?(ご飯食べた?)」です。
台湾は多民族社会なので,今後は原住民の「族語」や客家語も習得して,挨拶ができるようになりたいです。


柴原派遣員

台湾の方と心を通わせるためのツールが台湾語なのですね。
中国語や台湾語だけでなく,他の言語も意欲的に学ぼうとされる姿勢を私も見習わなければなりません。


泉代表のプライベートに迫る!


柴原派遣員

泉代表が着任されてからこれまで訪れた場所で,おすすめの観光スポットはありますか?


泉裕泰代表

まだ訪れていない場所がたくさんありますが,気に入ったのが台南です。昔の日本の雰囲気を残している林百貨などがよかったです。
私は食いしん坊なので,蜜棗(インドナツメ)が美味しかったのも印象に残っています。


黄偉哲・台南市長を訪れた際にいただいた蜜棗(インドナツメ)


柴原派遣員

泉代表は協会職員の中でも特にグルメ好きと伺いました。
好きな台湾グルメが牛肉麺であると当協会Facebookで紹介したところ,台湾の方から大きな反響がありましたが,他に好きな食べ物はありますか?


泉裕泰代表

そうですね,台湾に来てから色々なグルメを開拓しています。
他に好きなのは「滷白菜(台湾式の白菜のうま煮)」という料理です。
基隆に訪れた際,林右昌・基隆市長のご夫人が手料理をごちそうしてくださり,その一つが「滷白菜」です。また食べたいですね。


基隆を訪れた際の様子


柴原派遣員

私も台湾のグルメが大好きで,ついつい食べ過ぎてしまいます。
代表はすでに台南や基隆など各地を訪問されていますが,今後一番行きたい場所はどこですか?


泉裕泰代表

原住民の方々が住む場所なども興味深く,訪れてみたいですね。
他には南の島でシュノーケリングがしたいです。
実はシュノーケリングが好きで,やっていると夢中で時間が経つのを忘れてしまいます。
背中の日焼けには気をつけないといけませんが。




柴原派遣員

台湾は海に囲まれているので,シュノーケリングや海が好きな方にはとても魅力的な場所ですね。
泉代表は休日をどのように過ごされていますか?


泉裕泰代表

インドア派なので基本的に自宅でゆっくりしています。
でもゴロゴロばかりしていると妻に叱られてしまうので,妻のドライブに付き合っています。
ドライブでよく行くのは花市です。
台湾は花が安く,妻が好きなのでよく買っています。
また,趣味でもありますが,漢詩が好きで自分で作詞することも多いです。
台湾に来てから公邸で作った詩をひとつ紹介しましょう。


タイトル:「陽明山春日」

藍鵲樹中頻轉歌

花貓翹尾悠然過

柔光綠蔭宜瞌睡

遍地落英春意多



日本語訳:藍鵲(台湾の風鳥:ヤマムスメ)が木の枝の間でしきりに歌を囀っている。そこを茶斑の猫が尻尾を立てて悠然と横切ってゆく。ここは柔らかな光と緑の陰が揃って,うとうとと居眠りするのにまことに都合が良いところ。庭一面に散った桃色の花びらに,春の風情が色濃く漂っている。


柴原派遣員

風景が目に浮かぶような素敵な詩ですね。
グルメ開拓やシュノーケリングがお好きで,アクティブに見える代表が実はインドア派だと知り,少々驚きました。


最後に


柴原派遣員

最後に日本の方に伝えたい台湾の魅力というのは何でしょうか?


泉裕泰代表

日本と台湾の間には残念ながら国交がありませんが,台湾は世界で一番親日的なのではないかと思います。
様々な歴史がある中,それを理解した上で,それでも台湾の方は日本を好きだと言ってくれますし,相互に信頼関係を築けています。
人と人との繋がりを大切にするというのが台湾の大きな魅力ではないでしょうか。


柴原派遣員

本日はどうもありがとうございました。




泉代表直筆の漢詩の前で記念撮影