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江春男氏に旭日中綬章を伝達

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 4月24日、当所泉裕泰代表は、令和4年秋の外国人叙勲で旭日中綬章を受章された江春男・中華文化総会副会長に対し、勲記及び勲章の伝達を行いました。これは、江先生が、日台間の友好親善及び相互理解の促進に寄与された多大なる御功績を称え、授与されたものです。
 当所の泉裕泰代表の挨拶は以下のとおりです。

【泉裕泰代表の祝辞】
 江春男先生、御臨席の皆様、

 この度、天皇陛下から江春男先生に対して、旭日中綬章を賜りました。心よりお祝い申し上げます。これは、江先生が、日台間の友好親善及び相互理解の促進に寄与された多大なる御功績を称え、授与されたものです。

 江先生は、戒厳令下の台湾において、台湾の将来には国際社会との交流が不可欠であると考え、日本の歴史や思想等について限られた環境の中で熱心に研究をされました。

 ジャーナリストとして台湾の民主化を言論面から支える一方、当時東京大学助手として台湾に関心を寄せていた若林正丈・早稲田大学名誉教授と交流を持ち、民主化に向けて動き始めていた台湾の知られざる実態について、詳らかに解説されたと伺っております。若林先生は後に日本における台湾研究の第一人者となりましたが、その著書等の中で江先生から受けた様々な示唆から非常に大きな影響を受けたことを述懐されています。
 国家安全会議で副秘書長を務められた際は、日台関係強化の鍵は文化的要素にあるとお考えになり、日本の様々な文化人と総統との面会を積極的に進言し、文筆家出身者ならではの視点から、それまで行われてこなかった形でのハイレベルでの日台文化交流を実現されました。そして、これはその後の日台交流の裾野を広げました。

 退任後は、再び文筆家として『蘋果日報』等でコラムを担当し、日本に関する話題を積極的に取り上げ、分かりやすく平易な表現を用いながらも鋭い分析から多角的な視点を提供し、当時の多くの台湾の人々の対日理解促進に貢献されました。

 2017年、中華文化総会の副会長に就任されてからは、日台の様々な文化交流を一層精力的に推進されてきました。昨年9月に東京で開催された「TAIWAN PLUS」では、3年ぶりの開催にも関わらず過去最高の20万人以上が来場しました。また、国慶節では、中華文化総会の招きで京都橘高校吹奏楽部がパフォーマンスを披露し、「オレンジの悪魔」の愛称とともに台湾でも大きな話題になりました。

 このように、江先生が取り組まれた学術面での日台の相互理解の促進や文化交流が、今日の良好な日台関係の基礎になってことは言うまでもありません。今回の御受章が、江先生の長年にわたる日台関係強化へのご尽力とその信念に少しでも報いることができるものでありましたなら、日台関係を大切に思う私にとってもこのうえない喜びです。

 最後に、江先生及び御臨席の皆様方の益々の御健勝と御多幸、また、日台関係の益々の発展を祈念して、私からのお祝いの言葉といたします。本日は、誠におめでとうございます。