5月29日、当所泉裕泰代表は、令和5年春の外国人叙勲で旭日双光章を受章された王清霜氏に対し、勲記及び勲章の伝達を行いました。これは、王先生が、漆工芸を通じた日台間の文化交流の促進に寄与された多大なる御功績を称え、授与されたものです。
泉裕泰代表の挨拶は以下のとおりです。
【泉裕泰代表の祝辞】
王清霜(おう・せいそう)先生、御臨席の皆様、
この度、天皇陛下から王清霜先生に対して、旭日双光章(きょくじつそうこうしょう)を賜りました。心よりお祝い申し上げます。これは、王先生が、日本の伝統文化である漆工芸を通じて、日台間の文化交流の促進に寄与された多大なる功績を称え、授与されたものです。
王先生は日本に留学され、当時の日本の代表的な芸術家の元で学び、最先端の工芸技術及び知識を身につけられました。
台湾に戻った後、戦後の混乱の中でも、漆工芸の吐息を絶やしてはならないと作品の制作を続けられました。また、後進の指導にも積極的に携わり、台湾各地で、漆工芸技術の普及に努められました。
同時に、日本との繋がりも持ち続け、再び日本に留学され、より高度な最新の工芸技術を学ばれました。そこで学んだ技術は後進にも伝えられ、漆工芸技術の普及、発展に繋がりました。
王先生は長年の漆工芸家としての活動、日本との繋がりから、広いネットワークを持たれています。そのネットワークを活かし「中日現代漆芸交流展」などの日台間の大型交流展覧会を開催し、また、日台の漆工芸家の交流活動にも尽力されるなどしました。
今回のご受章は、王先生が、長年にわたり作品の制作や後進の育成に尽力されたことによることはもちろん、ご家族の皆様並びに関係者の皆様の日々の支えと励ましがあってこそ実現したものと存じます。本日御臨席の皆様とともに、王先生のご受章をお祝いできることを嬉しく思います。
最後に、百歳を超える方への叙勲はそうそうあるものではありません。王先生のご長寿をお祝いしたいと思います。王先生及び御臨席の皆様方の益々の御健勝と御多幸、また、日台関係の益々の発展を祈念して、私からのお祝いの言葉といたします。本日は、誠におめでとうございます。