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第29回「日語創新教学設計」

更新日時

2005年 7月 1日作成

コンテンツ

去る6月25日に第29回中等教育機関日本語教師研修会が開催されました。今回の研修会では、國立台灣師範大學教育學系教授の甄曉蘭先生、および台北市立士林高級商業職業学校講師の張麗珍先生においでいただき、「日語創新教学設計(日本語教育における創造的カリキュラムデザイン)」というテーマのもと、両名による講義とワークショップが行われました。
  
日時   : 2005 年6月25日(土) 10:30~17:00
参加者  : 台湾の日本語教育機関で日本語を教えている教師 26名
配布資料 :    PDFファイル(甄曉蘭先生)    PDFファイル(張麗珍先生)
 *当日、先生方が使用したパワーポイントの資料をPDFにしたものです。教室活動のアイディアとしてご活用ください。(閲覧には Adobe Acrobat Reader が必要です。)
 
  午前の部では、「多元的・創造的な学習」をキーワードに、学習目標の設定、コースデザイン・シラバスデザイン、学習内容の相互関係、教授法と教室活動のデザイン、学習者とのコミュニケーション、教授活動に対する教師の自己評価などに関する講義が行われました。教材選びや教室活動を中心に授業展開を考えるのではなく、到達目標→学習内容→教室活動の順で考えていくこと、効果的な授業時間の配分、教室活動を取り入れるタイミングなど、日常の教授活動の中で見過ごしがちな点を指摘しながらの講義は、理論と日々の教授活動との接点を気づかせてくれました。また、学習の様々な側面に「変化を持たせる」「飽きさせない」ための具体例など、英語教育だけでなく広く外国語教育としての日本語教育という観点からの講義に、強く共感を覚えた先生方が多くいました。

  午後の部では、午前の講義を受け、実際にどのような教室活動が展開できるかという視点から、日本語教育に特化した講義と実践報告が張麗珍先生によって行われました。実際に、現在、講師が教えている学校で取り入れた様々な教室活動を、受講生とともにしてみると、学習者の立場になって学習体験ができ、理論の実践化が非常にわかりやすく伝わっていた研修会でした。教室活動の例としては、TPR(Total Physical Response)を使った学習方法や絵カードを使っての初級日本語文法の導入法、歌に振りを付けて、意味理解を深め、学習者の動機づけを高める方法など、中等教育機関の学習者に合わせた様々なアイディアが多く紹介されました。その後のグループワークでも、学習者中心の楽しい教室活動のアイディアが5つのグループによって発表され、それに対する先生方のコメントもさらにその活動を改善するための建設的なフィードバックが多く、反響の高い研修会となりました。


(甄曉蘭先生)        (張麗珍先生)