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新着情報

新着情報(日本語)

2025年08月22日

お知らせ台北高雄

台湾安全情報(2025年第2四半期)

 台湾当局の統計及び当協会が把握している事件・事故を基に作成した台湾の安全情報をお知らせいたします。
 最近、観光地における窃盗(スリ)被害が多発しています。貴重品から目を離さないようにご注意ください。被害に遭った場合は、必ず警察に被害届を提出するとともに当協会宛にもご連絡ください。
 また、邦人が交通事故に巻き込まれる事例も見られます。特に歩行中は周囲の車両の状況をよく見るとともに、バス・タクシーへの乗車中は必ずシートベルトを締めてください。

1 社会・治安情勢

 日本台湾交流協会台北事務所周辺において、我が国との歴史等に関連し、一部の団体等による抗議活動が散発的に行われていますが、一般市民全般の対日感情は良好であると言えます。また、台湾の治安情勢は、比較的安定していますが、窃盗(スリ)被害・詐欺被害が増加しているため注意が必要です。

2 犯罪の傾向

(1)主な犯罪の発生件数

 内政部警政署の発表(2025年8月15日現在)によると、2025年4月から5月までの刑法犯の発生件数は15万4,107件であり、前年同期と比較して179.0%増加しています。
 依然として多くの犯罪が日々発生しており、特に窃盗、詐欺の被害が急増している状況も見られますので、油断することなく、台湾が海外であることを忘れずに防犯意識を高めるよう心掛けてください。
 また、主な犯罪の発生件数は以下のとおりですので、被害防止の参考としてください。
   刑法犯総数   15万4,107件(前年同期比 179.0%増)
    うち殺人   44件(同 上 41.9%減)
    うち強盗   26件(同 上 44.4%増)
    うち強制性交 25件(同 上 4.2%増)
    うち窃盗   2万0,316件(同 上 157.5%増)
    うち詐欺   5万4,395件(同 上 399.4%増)

(2)邦人被害の事案  

 ア 窃盗(スリ)

 最近、士林夜市や九フン(ニンベンに分)等において、観光中の邦人が所持していたバッグから財布等が盗まれるスリの被害が多発しています。中には盗難被害の後、クレジットカードの悪用が確認されている事例もあります。
 過去にもこうした外国人観光客をターゲットにする窃盗グループの存在が確認されています。夜市等の人が多く集まる観光地やイベント会場において、食べ歩きや買い物をしているときなど、手荷物は必ず身体の前に抱えて持つ(背中側に掛けない。)など貴重品の管理に留意してください。
 また、特に、台北市内の国立故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂、龍山寺、永康街、台北101、世界貿易センター、西門町、士林夜市、饒河街夜市及び寧夏夜市、新北市内の九フン(ニンベンに分)、高雄市内の蓮池潭、六合夜市及び瑞豐夜市等の観光地をはじめ、飲食店、空港や駅等で窃盗の被害が確認されていますので、留意してください。
 万が一、盗難の被害に遭った可能性がある場合は、すぐに最寄りの警察署に通報するとともに、クレジットカードの不正利用等の状況から盗難の可能性がある場合は、紛失を届け出る「遺失物届」ではなく、盗難被害を届け出る「被害届(一般刑案(窃盗)」を提出するようにしてください。また、被害に遭った可能性がある場合は、当協会にご連絡ください。

 イ 詐欺

 最近、日本人をはじめとする外国人を狙った詐欺被害が増加しています。よく見られる手口は以下のとおりです。

  • SNS型投資詐欺(SNSグループ等で株や投資の勧誘を受けるなど)
  • ロマンス詐欺(SNSで知り合い、面会や結婚等に乗じて金銭を要求されるなど)
  • ネット詐欺(ネット上で商品を購入し、支払いするも商品が発送されないなど)
【注意!】
 「確実に利益が出る」、「あなただけに教えます」、「著名人による無料の投資セミナー」などは詐欺の可能性があります。投資先が実在しているか、なりすましの可能性がないか、振込先の口座に不審な点がないか(個人名義の口座を振込先に指定する。振込の度に口座名が変わるなど。)を必ず確認してください。
 また、実際に会ったことがない人からお金の話をされたら要注意です。SNS上に公開された写真やAIなどを利用すれば、誰でも簡単に他人になりすますことができます。SNSやビデオ電話で仲良くなっても、本人ではない者がなりすましている可能性があることに十分注意してください。

 ウ 旅券(パスポート)の紛失

 前回の「台湾安全情報」掲載以降、旅券を紛失したとの届出が22件ありました。その多くは、外出先又はタクシー内で紛失したとみられます。中にはいつどこで紛失したかわからない事例やスリ、置引き等の可能性がある事例もあります。
 なお、当協会が把握している過去の旅券の紛失事例を見ると、以下のような特徴が挙げられます。

  • 九フン(ニンベンに分)や夜市等の大勢の客で混み合う場所において旅券を紛失する。
  • 乗車したタクシーや公共交通機関に旅券が入ったバッグを置き忘れる。
  • 空港やトイレに置き忘れる。
  • 飲酒後、泥酔したため路上で寝込み、旅券入りのバッグを紛失する。
  • 部屋の片付けや引っ越しの際に、旅券を誤って捨てたり、落としたりする。
 上記に見られるように、旅券の紛失は所持者本人の不注意によるものが大半を占めます。旅券を紛失した場合、台湾当局への届出に加え、急ぎ帰国する必要がある場合には、渡航書等の申請が必要となります。そのためには、戸籍謄本等の入手が必要となるなど、申請手続には多くの時間と労力を要します。また、日本の旅券は国際的な信用度が高く、紛失した旅券は偽変造され、不法な出入国等の犯罪や国際テロを助長するおそれがあります。滞在中の旅券の管理に十分に留意するようにしてください。

3 交通事故の傾向

(1)主な統計

 内政部警政署の発表によると、2025年4月の交通事故の発生件数は3万2,338件と、前年4月と比較して5.8%増加しており、台湾全域では1日約1,078件の交通事故が発生している計算となります。
 また、死者数(213人)については、前年4月(211人)と比較して0.9%微増しておりますが、台湾全域では1日約7人が交通事故で死亡している計算となります。
 依然として毎日多くの交通事故が発生していることから、外出時には日本と台湾の交通事情や習慣の違いを常に意識するとともに、周囲の自動車やバイクの走行状況に十分に留意して、交通事故の被害に遭わないよう心掛けてください。また、滞在中の不慮の交通事故に備えて、可能な限り海外旅行保険に加入するようにしてください。
 交通事故に関する主な統計(4月)は、以下のとおりです。
  発生件数 3万2,338件(前年4月 5.8%増) 
  死 者 数 213人(同 上 0.9%増)
  負傷者数 4万3,396人(同 上 6.7%増)

(2)邦人被害の事案

 観光で訪れていた邦人が交通事故に巻き込まれ、死亡する事案が発生しています。
 特に歩行中は周囲の車両の状況をよく見るなど、十分注意してください。
 また、5月には桃園空港発の高速バスが事故を起こし、日本人の方も負傷されました。バスやタクシーに乗車中も必ずシートベルトを締めるようにしてください。
 もし事故に巻き込まれてしまった場合は、現場で相手方と直接交渉することはせず、必ず警察に通報するとともに、怪我をしている場合は速やかに医療機関を受診してください。

4 テロ・爆弾事件の発生状況

 報告されていません。

5 邦人に関する誘拐・脅迫事件の発生状況

 報告されていません。

6 日本企業の安全に関する事案

 報告されていません。

7 海外旅行保険への加入

 台湾滞在中に、予期せぬ病気や交通事故等により、高額の医療費・入院費用が必要となった事案を把握しております。
 このような場合、海外旅行保険に加入していれば、病気の際の医療費、移送費等が補償されるほか、保険会社や契約内容によっては、家族の渡航費や台湾において日本語通訳の手配サービスを受けることも可能となります。台湾を訪れる際には、予期せぬ犯罪被害、交通事故、突然の体調不良等に備え、可能な限り充実した海外旅行保険に加入するようにしてください。

8 在留届等の提出

 当協会は、台湾での大規模事故発生時や地震・台風等の自然災害による被害発生時には、在留邦人から提出された在留届のデータを基に安否確認を行うこととしており、在留届が邦人の安否確認に大きな役割を果たしています。また、在留届に記載されたメールアドレスには、安全に関する情報を含む各種情報を配信しています。台湾に3か月以上在留される場合は、当協会に在留届を提出していただくようお願いします。また、日本への帰国や、以前届け出た住所から既に引っ越しているなど、届け出た内容に変更がある場合には、当協会のHP(https://www.koryu.or.jp/consul/stay/)を参考にして「帰国・転出届」や「変更届」の提出をお願いします。