3月24日、当所片山和之代表は、令和6年秋の外国人叙勲で旭日重光章を受章された李嘉進・元亜東関係協会会長への叙勲伝達式を行いました。これは、李氏が日本・台湾間の友好親善及び相互理解の促進に寄与されたことに対する多大な功績を称え、授与されたものです。
片山和之代表の祝辞は以下のとおりです。
【片山和之代表の祝辞】
この度天皇陛下から、李嘉進様に対し、旭日重光章を賜りました。心よりお祝い申し上げます。これは、日本・台湾間の友好親善及び相互理解の促進に対する、李嘉進様の多大なる御功績を称えるもので、栄誉ある勲章であります。
李嘉進様は筑波大学で博士号を取得されているなど、国民党ハイレベルの中で屈指の知日派です。ちなみに、筑波大学には皇位継承順位第2位の悠仁親王殿下が、皇族としては初めて4月から入学されます。
長年にわたり、李嘉進様は台湾の対日関係業務に携わり、日台交流を促進してこられました。李嘉進様の日台関係に対する貢献は、当時の馬英九総統から高く評価され、2009年5月、馬総統は李嘉進様を国家安全会議諮詢委員に、それも特に対日業務を担当する諮詢委員に任命されました。
2013年4月、日台双方は日台漁業取決めに署名しました。これは、17年にわたる困難な協議の末、ようやく署名できたものです。ラストスパートの過程において、李嘉進様は非常に重要な役割を果たされ、今日まで至る日台関係発展の種を播かれました。
このような形で、国家安全会議諮詢委員としての李嘉進様の業績は馬総統から更なる評価を得て、同年5月、当時56歳であった李嘉進様は亜東関係協会会長に任命されました。これは、同会長として史上最年少での任命であるところ、こうした人事も李嘉進様の日台関係への功績の大きさを示すものであります。
李嘉進様が新しいポストに就かれた後も、日台間の交流は引き続き発展しました。例えば、2014年、台湾国立故宮博物院究極の神品と称される「翠玉白菜」は、史上初めて台湾から持ち出され、東京国立博物館に出展されました。2016年には、「日台経済パートナーシップ委員会」が立ち上がりました。こうした思い出は語り出すといくらでもあり、ここで一つ一つ取り上げるわけにもいきません。
2週間余り前、仮公邸にて李嘉進様と一緒に食事しながら懇談させて頂きましたが、李嘉進様の日台関係発展への熱い思いや功績、台湾の政治状況へのお考えを伺う上で、私にとりとても有意義で貴重なひとときでした。
最後になりますが,李嘉進様の旭日重光章受章を改めてお祝い申し上げるとともに、李嘉進様、御在席の御家族、御友人の皆様の御多幸と日台関係の更なる発展を祈念し、また、李嘉進様の引き続いての日台関係へのお力添えをお願いして、私の挨拶とさせていただきます。本日は、誠におめでとうございます。