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台湾月報

汎用DB:詳細
年月日 2015/11/04
分類 両岸関係
記事 シンガポールでの馬英九総統と習近平・中国共産党総書記との「馬習会談」実施予定関連
掲載紙、掲載面 聯1~6、時1~4、自1~5
備考 (1)夏立言・大陸委員会主任委員は4日、記者会見を開き、7日に行われる予定の両岸指導者の会談に関する経緯と詳細を説明した。今回の会談は、「92年コンセンサス」といった基礎を堅持して、台湾海峡両岸の平和と繁栄の現状をさらに強固なものにするためであり、政治的な協議や、いかなる共同声明の発表や協定の署名も行わないと強調。 (2)また、夏主任委員は、今回の会談について、双方は指導者同士の会談として位置づけており、「先生(さん)」の呼称を使うと強調した上で、今回の会談を通じて、両岸指導者の会談を制度化するよう望む表明。 (3)更に、同委員会の内部世論調査結果によれば、8割以上の台湾人民は、両岸指導者が対等かつ尊厳のある、透明・公開の会談を実施することを支持。また、7割以上は双方が「大陸指導者」と「台湾指導者」で呼び合うことを支持。 (4)一方、張志軍・中国国務院台湾事務弁公室主任は4日、中国国営メディアの新華社を通じて本件を発表した。習主席と馬総統は「両岸の指導者」として会談に臨み、互いを「先生(さん)」と呼ぶことですでに一致している旨表明。また、張主任は、中台の政治的相違が解決を得ない中、「1つの中国」という原則に基づく実務的な話し合いを行い、争議は棚上げにし、相互の立場を尊重するものになるとし、福祉など多方面での協力関係を促進すべく前向きに協議を進めると指摘。 (5)兪正声・中国全国政治協商会議主席は4日、「2015年両岸企業家紫金山サミット」の閉幕式典で、本件は両岸企業家に対し有益な消息であると述べた上で、道が運命を決めると強調し、仮に両岸関係の平和的な発展という政治的な基礎を破棄した場合、両岸関係は立ち止まり後退すると指摘。 (6)本件を受けた民進党総統候補の蔡英文・同党主席は、馬総統に対し「対等かつ尊厳があり、透明・公開で、政治議題に関わらない」という3つの原則をボトムラインとするよう提案した。一方、国民党総統候補の朱立倫・同党主席は、10日よりの米国訪問を通じて、米側に対し本件を説明する予定。宋楚瑜・親民党総統候補は、今回の会談は両岸交流に有益であるとして、両岸において突破的な一歩であると肯定した。 (7)馬総統は本5日に記者会見し、本件にかかる詳細・過程を説明する。他方、総統府関係者筋によると、「馬習会談」の実施後、立法院からの要請を受けた場合、馬総統は立法院で国情報告を行うことが明らかになった。 (8)民進党地方首長らは、本件は2016年1月の総統選挙を念頭に実施するものであるとの疑義を提起。他方、王金平・立法院長は、今回の会談は対等・尊厳的を遵守しなければならず、両岸間の平和的な対話を支持する旨表明した上で、台湾人民の期待に沿うよう呼びかけた。 (9)林中斌・元国防副部長は、「馬習会談」の実施は「一国二政府」という概念の実現であり、いわゆる両岸統合の大輪が回転していくと、止まりにくくなるとの見方を示した。 (10)新台湾国策シンクタンクの創設者である辜寛敏氏は、「馬習会談」は馬総統の政治的な地位を引き上げられず、かえって台湾人民は馬総統に対する疑念をより一層深めると指摘し、適切ではないと批判した。 (11)米国務省は3日の記者会見で、近年における両岸関係の改善を歓迎するとした上で、米国は今後も双方に対し「尊厳と尊重」に基づいた建設的な対話が行われるよう促した。 (12)シンガポール外交部は4日、同国が「馬習会談」の舞台となり、その支援と調整ができることを喜んでいる旨との声明を発表した。 (13)台聯を始めとする、第三勢力などの政党と複数の公民団体は4日、本件に抗議するため、総統府前と立法院前でデモ活動を実施した。また、「馬習会談」が実施される7日にも大規模なデモ活動を行う予定。 (14)国際メディアによる本件の報道ぶり。
エディタV2