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第33回「授業設計に役立つ教材分析の手法 -構造図分析と教室活動分析-」 (4月16日)

更新日時

2006年 5月 5日作成

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 去る4月16日に第33回中等教育機関日本語教師研修会(4/15高雄「第8回日本語教育実践講座」)を開催しました。今回の研修会は、日本から国際交流基金日本語国際センター専任講師の柴原智代先生を講師としてお招きし、「授業設計に役立つ教材分析の手法 -構造図分析と教室活動分析-」というテーマで行いました。


日時   :2006年4月16日(日)14:00~17:00
参加者:台湾の日本語教育機関で日本語を教えている教師(台北)40名
             (高雄「第8回日本語教育実践講座」)46名
配付資料:PowerPoint資料 ・ 配布資料 ・ 解答例
   『Expressions』-構造図 ・ 『新日本語の中級』-構造図
   『Expressions』-教室活動分析 ・ 『新日本語の中級』-教室活動分析

 日本語教師は、使用している教材の問題点を知ることで、効果的な指導、有効な補助教材の作成が可能となりますが、柴原先生はこの研修会でその問題点の所在を明らかにする手法として「構造図分析」と「教室活動分析」を紹介されました。

 研修では『新日本語の中級』を例に取り上げ、まず、参加者が学習目標ごとにその構成要素を分類しそれらの関連性を見ながら配列して、一つの教科書の学習目標と学習項目、教室活動がどのようにつながっているか、また、学習目標に対して練習が均等に用意されているかどうかを検討しました。次に、ガニエの9教授事象(「配布資料」参照)に照らして、1つの課の構成要素が「導入」・「展開」・「まとめ」の三段階を満たしているかどうか吟味し、第二言語習得研究の学習モデルを踏まえ、理解を重視した学習過程について考えました。さらに、「Littlejohn(1998)の教室活動を分析する観点」から、『新日本語の中級(第11課)』と英語の教科書“Expressions(Unit13)”における「(理解の)過程」、「活動形態」、「内容(話題や現実性)」をそれぞれ比較し、教科書と教室活動の関係について考察しました。最後に、これからの教材には、学習者の立場に立ち、普遍的な学習効果を生み出すことが求められるとし、(1)学習目標を達成するために最も有効だと思われる学習過程に沿って構成要素の設計を行い、教材を構成すること、(2)教授法、評価法に至る一貫性をもった形の教材であること、の2点を提案されました。

 今回は授業設計に役立つ教材分析の手法について学ぶことができ、教材選択の難しさという共通の問題について活発な意見交換が行われ、反響の高い研修会となりました。


 柴原智代先生)