日時:2009年6月20日(土)14:00~16:00
場所:慈済大学校本部教学行政大楼2階第三教学研討室
参加者:台湾の日本語教育関係者10名
講師:伊藤孝行(財団法人日本交流協会台北事務所文化室日本語センター日本語専門家)
研修会の前半は、2009年度第1回ということで参加者の方々全員に名前や所属のみならず、担当学年・学習者数・使用教材・教科書を使用している場合、何課まで教えるか・ここが私の生徒/教室のいいところ・授業の準備や授業でどのようにすればいいか悩んでいることについてお話しいただきました。一口に高校で日本語を教えているといっても使用教科書や進度もさまざまで、抱えている悩みもさまざまであることを共有できました。例えば、あるところは長期間にわたって実習があるため、学んだ日本語を忘れてしまう学習者が多いということでした。またあるところは初級前半の段階から教室の中でも相当な学力差があるということで、どのように授業をしていけばいいのか悩んでいるということでした。
そんな中、どのようにすれば学習しはじめの段階で学習者が意欲を持って勉強するようになるのかということについて、参加者の方々で意見交換がありました。宿題は与えた方がいいのか否か、授業時クイズを実施した方がいいのか否か、定着をはかるためにどのような工夫をすればよいか、ビンゴや神経衰弱といったゲームを使用することの是非等々活発な意見交換となりました。
後半は授業の準備に役に立つ検索の仕方についての紹介がありました。まず、Googleの画像検索に加わった新機能を使用し、授業で使用したいと思う絵や写真をしぼりこんで効率よくかつ早く検索したり、特定の色の写真をしぼりこんで検索したりする方法について、実際に検索画面を示しながらの紹介がありました。他にも、フラッシュカードを効率よく作成する方法についての紹介、ビンゴカードを効率よく作成する方法についての紹介がありました。以上は日本語環境での紹介でしたが、続いて中国語環境での動画等の検索方法、留意点についても紹介がありました。
今回は高校の先生方の参加が多く、また非常に活発な意見交換がなされる場となりました。アンケートでも楽な雰囲気で進んでよかった、日本語教師たちが交流できてよかったとの意見がありました。