中央銀行は2月8日、最新の外貨準備高を発表した。1月末の外貨準備高は前月比51.06 億米ドル増加の3,871.11 億米ドルとなった。林孫源・中央銀行外為局長は、増加要因について、主にユーロの対米ドルレートの上昇による帳簿上の資産価値の増加と外貨準備運用による収益増によるものであると説明した。
しかしながら、資料によると、1月末の外資資金の有価証券保有額及び預金残高は合計2,544億米ドルと外貨準備高の66%に達しており、過去において外資資金の有価証券及び預金保有額は外貨準備高の62%付近で推移していたことからみると、最近の台湾元レートの上昇は外資資金が大量に株式市場に投資したことが主な要因であるとの見方が広がっている。
1月の外資資金の純流入額は33.16億米ドルとなった結果、1ヶ月間での対米ドルレートの上昇率は+3.65%と各国通貨の中でも1位となった。外為関係者は、流入している多くの外資資金は株式市場に投資されているが、台湾元レートの上昇を予測し為替差益を狙う外資資金も少なくないと分析している。
外貨準備高・為替レートの推移 表[PDFファイル]