中央銀行は9月24日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、8月のM1aの伸び率は+2.35%となった。株式市場の資金動向を反映するM1bの伸び率及び市場全体の資金需給を表すM2の伸び率はそれぞれ+2.73%、+3.69%に下降し、双方ともに4ヶ月連続の下降となった。M1bの伸び率はここ3年半以来の最低となり、株式市場の資金供給がタイトとなることを示している。
8月の金融機関全体の定期預金額は1,165億元増加の21兆元となった。8月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比63億元減少の2,191億元となった。
陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、「市場の資金供給に問題はなく、且つ8月の企業配当金は3,893億元に上り、一部の資金を株式市場に回流しているほか、9月の配当金も1,711億元であり、株式市場に投資する可能性がある。8月末の証券振替預金残高は前月比913億元増加の1.29兆元となり、月当たりの増加幅がここ3年間で最大となった。これらは、8月の株式市場が好転しつつあることを示している」と説明した。
市場関係者は、「投資マインドの低下及び資金供給がタイトとなっていることは今後の株式市場に不利を与える」とみている。
金融動向表[PDFファイル] [60KB]