経済部は11月23日、最新の工業生産動向を発表した。それによると、世界経済成長の伸び悩みから、10月の工業生産指数は105.85、前年同月比▲6.15%となり、製造業生産指数は105.19、前年同月比▲6.35%と両方とも6ヶ月連続のマイナスとなり、2013年3月以降最大の減少幅となった。経済部は、「製造業の在庫消化が次第によくなり、11月の減少幅は▲5%に縮小すると見込まれている」とみている。
ここで注意すべきことは、電子部品業の減少幅が▲7.36%まで拡大し、うちIC業生産指数は145.17.前年同月比▲11.58%と3ヶ月連続の減少となったほか、10%以上の減少で2012年1月以降最大の減少幅となったこと。
経済部は、「化学材料業は、一部石油化学工場による稼働率の引き上げ、比較基準値の低下により増産となった。一方、電子部品業は消費性電子産品への需要減少、在庫消化の鈍化及び比較基準値の高まりにより引き続き減産となった。パソコン電子及び光学商品、鋼鉄、機械などの産業は二桁の減少となった。1~10月の製造業生産は前年同期比▲0.56%となった」と指摘した。
楊貴顕・経済部統計処副処長は、「工業及び製造業生産は6ヶ月連続のマイナスとなったものの、今後は好転される見込みである。製造業の在庫の減少は過去2ヶ月は鈍化していたが、10月の在庫率は75%から70%に下降し、売上も大きく改善された。これは製造業の在庫消化問題が次第に改善されたことを反映している。年末までに約3~4%ポイント改善の余地があり、この現象の持続性を観察すべき」との見方を示した。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル] [76KB]