本文へスキップします。

【全】言語リンク
【全・日】検索フォーム
検索キーワード
【全・日】ヘッダーリンク
【全】言語リンク-SP
【全・日】検索フォーム-SP
検索キーワード
よく検索される語
【全・日】ヘッダーリンク-SP
承認:エディタ
日時

2023年10月3日更新

コンテンツ
 中央銀行は9月21日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、外資純流出の増加、銀行貸出及び投資の減少により、8月のM1Bの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+2.86%、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.53%となり、M1Bを上回るデッドクロスが持続。資金流動性の低下を反映し、株式市場に不利な状況となった。1月~8月のM1B及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+2.7%、+6.6%となった。
 8月は株価が下落し、個人投資家の投資も低調となったことから、個人投資家の資金動向を表す8月の証券振替決済預金残高は前月比1,044億台湾元激減の3兆3,478億台湾元と3兆台湾元台を維持したものの、今年に入り初の減少となった。
 中央銀行の担当官は、「8月の証券振替決済預金残高が前月より1,000億台湾元以上減少したものの、月中の平均残高は126億台湾元の増加となった。主にアメリカ株の下落に伴い、台湾株式市場の取引高及び株価とも下落し、証券振替決済預金残高の大幅減少をもたらした」と説明した。
 8月の外国人による台湾元建て預金残高は前月比605億台湾元減の2,183億台湾元に減少した。中央銀行の担当官は、「これは主に外資が株を売越し、且つ海外送金が活発になったことによるもの。しかし、8月は現金配当のピークとなり、過去のデータからみると、外資は、投資収益の全部を海外送金するわけではなく、一部の現金或いは投資収益を口座にストックし、投資のチャンスを狙う」と述べた。
 8月の外貨預金は前月比26億台湾元微増の8.96兆台湾元と2ヶ月連続して過去最高を更新した。中央銀行の担当官は、「外貨預金残高は通常増加が持続するものだが、8月の年増率が7月の+13.8%から+13.64%に低下したことは、足元の輸出不振を反映しており、業者売上の減少が年増率の低下をもたらした」と説明した。
 
(注)
*M1A:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1B:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1Bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。





金融動向