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2023年5月12日更新

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 経済部統計処は4月24日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、3月の工業生産指数は119.69、前年同月比▲14.52%となり、3月の製造業生産指数は121.33、前年同月比▲15.21%といずれも7ヶ月連続のマイナスとなった。第1四半期の製造業生産指数は113.56、前年同期比▲15.39%と2四半期連続のマイナスとなった。経済部の担当者は、「伝統産業の景気が回復したものの、ハイテク産業は依然として在庫調整の段階にあり、第2四半期が谷底である予測が後ろ倒しになりかねない」と分析している。黄偉傑・経済部統計処副処長は、「3月の製造業の減産は主に、世界経済の伸び悩み、最終産品への需要減少、加えて産業サプライチェーンによる在庫調整の持続によるものである」と説明した。
 業種別についてみると、情報電子産業について、3月の電子部品業は136.38、前年同月比▲22.00%と5ヶ月連続のマイナスとなり、第1四半期では▲19.86%と2四半期連続のマイナスとなった。黄副処長は、「消費性電子産品への需要減少により、供給サプライチェーンの稼働率が低下したものの、クラウドサービスへの持続的な需要が関連設備の増産をもたらし、加えて業者による域内生産の拡大により、パソコン電子産品及び光学製品業は前年同月比+0.15%と2ヶ月連続のプラス成長となった。
 伝統産業について、世界経済の伸び悩みが業者の設備投資の意欲を抑制したことから、機械設備業は前年同月比▲21.91%となった。産業サプライチェーンによる在庫調整の持続、業者の定期点検による減産により、化学原材料業、及び基本金属業はそれぞれ▲12.20%、▲14.23%となった。一方、新車の発売好調、部品供給不足の緩和により、自動車及びその部品業は前年同月比+1.84%と2ヶ月連続のプラス成長となった。
業種別の在庫調整について、黄副処長は、「1月~3月の在庫率が軒並み低下趨勢となり、うち基本金属、化学品生産指数は上昇に転じ、2022年第4四半期の水準を上回り、在庫調整のテンポはハイテク産業より速かった。一方、ハイテク産業の在庫率は依然として昨年同期を上回り、TSMC法人説明会における在庫調整時期の延長の発表により、第2四半期に谷底から反転する予測が後ろ倒しになりかねない」とみている。
 今後を展望すると、黄副処長は、「世界経済がインフレ及び利上げの影響を引き続き受けており、最終需要減少の持続、加えてロシア・ウクライナ戦争、米中科技覇権競争が緩和していなかったことが製造業生産の成長を抑制するものの、高速演算、クラウドデータセンター、自動車用電子機器、AIなど新興科学技術応用が製造業生産の下支えとなることから、4月の製造業生産指数は108.60~112.60、前年同月比▲16%~▲18.9%となる見込み」との見方を示した。





工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)