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台湾月報

汎用DB:詳細
年月日 2014/06/26
分類 両岸関係
記事 張志軍・中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)主任の訪台関連
掲載紙、掲載面 聯1~4,17、時1~3、自1~4
備考 (1)張主任は25日、両岸政策を担当する中国の現職閣僚として1949年の分断以降、初めて台湾を訪れた。今回の張氏の訪台で両岸担当相同士の相互訪問と、常態的な意見交換のメカニズムが確立される。 (2)同日午後、王郁琦・大陸委員会主任委員と張主任は、2回目の公式会談を行った。双方は、両岸経済協力を、地域経済統合にまで広げる点についての共同研究の推進、両岸の出先事務所相互設置の機能への人道的面会の取り入れ、中国人観光客の台湾経由での第三地への渡航開放についてのフィージビリティ・スタディの検討等に同意。また台湾側は、両岸サービス貿易取決めの発効後、条文内の関連条項を利用し協議を継続するよう提案し、大陸側は前向きに反応したほか、両岸物品貿易取決めにかかる意思疎通を迅速に進めることで同意した。 (3)王主任委員は中国側に対し、台湾の民主立憲政治体制および、政治のあり方について理解してほしい旨表明。張主任は、両岸相互の政治的信頼を増進させ、関係の発展を維持し、良い環境を作るべきと述べた。 (4)また、張主任は訪台期間中に、、新北市、台中市、高雄市をそれぞれ訪問して、三市の市長らと会見する予定。 (5)一方、「反黒箱服貿民主陣線(当所注:サ貿取決めの署名過程が不透明であると批判する民間団体)や、島国前進(当所注:「ひまわり運動」の学生リーダーが結成した民間団体)などの本土団体は25日、会談が行われた桃園のホテルの周囲で、本件に抗議するためのデモ活動を実施した。 (6)馬曉光・国台弁報道官は、王張会談の実施後に、北京の「馬習会談」に対する立場や、中国の主権・領土と両岸の政治的分裂に関する立場を再度表明すると共に、両岸関係の今後の発展は、両岸双方の青年次第であると強調した。また、馬報道官は、島国前進による、張主任との公開弁論を求める主張に関する質問には、直接回答しなかった。 (7)中国メディアによる本件の報道~国台弁傘下の「中国台湾ネット」は、「声に耳を傾ける旅」と題する文章で、張主任の訪台は、台湾各地で庶民と交流し、人々の真の声を聴く旅となると評論。 (8)蘇起・元国家安全会議秘書長は24日、訪米先で、台湾がいくら抵抗しようとも、中国は変わらず台湾との交流を強化して精神的な繋がりを追求しており、中国にとり張主任の訪台はその重要な一歩であろうと指摘。 (9)李登輝・元総統は、張主任の訪台に対する抗議活動が起こっていることについて、冷静に話をし、台湾の声を聞かせるべきであると指摘。 (10)蔡英文・民進党主席は25日、「台湾の前途は2300万人の台湾人民が共に決定する」と強調した上で、政府に対し張主任の訪台過程を透明化し、いかなる政治的な協議も密かに進めてはならないと呼びかけた。また、蔡主席は張主任に対しても、台湾人民の多元的な意見を聴き、それを尊重するよう望む旨表明。
エディタV2