中央銀行が1月25日に発表した最新のマネーサプライによると、12月のM1aの伸び率は+8.35 %、M1bの伸び率は+8.77%、M2の伸び率は+5.14 %となった。株式市場の資金動向に関連するM1bの伸び率は12ヶ月連続の低下となったものの低下幅が縮小したほか、6ヶ月連続で続いたM2の伸び率の上昇は止まったことから、中央銀行の担当者は「デットクロス」現象の発生リスクは既に低下しているとみている。
陳一端・中央銀行経済研究処副処長は、M2の伸び率が上昇せず低下した要因について民間投資部門の貸出及び投資残高の伸びが減速していることによるものであり、M1bの伸び率が低下した要因は主に昨年の水準が高かったことによるものであると説明している。
また、陳副処長は、2011年は前年の水準の問題はなくなり、さらには例年1月は旧正月に向けて資金が流動性の高い普通預金にシフトする傾向がありM1b伸び率を押し上げることから、M1bの伸び率は反転して上昇する可能性があると説明した。金融関係者は、一般的に、M1bの伸び率がボトムに達した後は株式市場において新たな局面を迎えることが多いが、ほぼ3ヶ月間のタイムラグがあると分析している。
金融動向表[PDFファイル]