中央銀行は3月24日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、2 月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.84%となった。M1b及びM2 の対前年比伸び率はそれぞれ+6.11%(前月比+0.89%)、+5.17%(前月比+1.03%)となった。対前年比伸び率は1月(+6.92%、+5.63%)に比べ減少したが、これは主に銀行貸出及び投資の伸び悩みによるものである。1~2月の累計ではそれぞれ+6.51%、+5.40%となった。
2月の準備通貨(期中平均ベース)は前月比1,849億元増加の3兆6,582億元となった。このうち、2月の流通現金(通貨発行額から中銀在庫現金を除いたもの)は旧正月による資金需要の増加により21,340億元と、1月(19,175億元)に比べ2,129億元の増加となった。一方、金融機関が中銀に預けた準備預金は280億元の減少となった。2月の準備通貨(期中平均ベース)は+6.74%と前月の6.64%より0.10ポイントの上昇となった。1~2月の平均では前年同期比+6.69%と昨年同期の+4.67%を上回った。
2月末の金融機関全体の貸出及び投資(コストベース)は前月比+0.59%となったが、前年同月比では前月末の+4.43%から+4.12%に下降した。これは主に銀行による政府・民間部門債権の伸び悩み、公営事業債権の減少幅の拡大によるものである。これに生命保険会社の貸出及び投資や金融機関の不良債権、貸倒金や直接金融を加えた場合、非金融部門全体の資金調達総額は前年同月比+2.13%と前月の+2.53%を下回った。
(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
金融動向表[PDFファイル] [56KB]