8月14日,国民党台南市党部関係者らが,数多くの日本人観光客が訪れる台南市の目抜き通りに慰安婦像を設置したことは,我が国政府の立場やこれまでの取組と相容れないものであり,当協会として大変残念に思っております。
我が国は,台湾人元慰安婦を含む慰安婦問題について,アジア女性基金の事業等の取組により誠実に対応してきております。アジア女性基金は,台湾において呼びかけに応じた13名の元慰安婦の方々に対し,日本国民の償いの気持ちを表す「償い金」として一人当たり200万円,医療・福祉支援事業として一人当たり300万円の支給等を実施してきました。その際には歴代の内閣総理大臣からお詫びの気持ちを表明する手紙を元慰安婦の方々にお届けしました。
我が国としては,慰安婦問題は多数の女性の名誉と尊厳を傷つけた問題であると認識し,これまで誠実に対応してきたものと考えております。我が国の取組が台湾の方々から正当な評価を受けられるよう,引き続き努力していきたいと考えております。
2018年8月15日
公益財団法人日本台湾交流協会