経済部は8月24日、最新の工業生産動向を発表した。それによると、7月の工業生産指数は109.16、前年同月比▲2.99%と3ヶ月連続のマイナスとなった。楊貴顕・経済部統計処副処長は、「7月の工業生産は光学商品が2ヶ月連続の増産、及びIC業の在庫消化が良くなった2つの曙光が現れているものの、8月の内外条件要素が7月とほぼ同じため、8月の工業生産指数は4ヶ月連続のマイナスとなる恐れがあり、下落幅は約▲2%~3%となる見通しである」との見方を示した。また、「7月の製造業全体の在庫率は約71%となり、6月に比べ1ポイント減少したが、合理的な一般在庫率は約60%~65%となる。工業生産指数がプラス成長になるかは在庫消化のスピード次第である」と指摘した。
業種別についてみると、7月の電子部品業、化学材料業、基本金属業、パソコン電子産品、及び光学製品業、機械設備業、自動車及びその部品業などの生産指数は前年同月比軒並み下落となった。一方、電子部品業うちのIC業の生産指数は158.59、同月比+3.84%と指数として過去最高となり、重要産業の中において唯一のプラス成長となった。また、パソコン電子産品及び光学製品業の年増率は▲9.85%となったものの、下落幅が前と比べ縮小した。これについて楊副処長は、「これは主に、国際スマホブランドからの需要増加により、光学商品が2ヶ月連続の増産となったことによるものである」と説明した。一方、交通部の統計によると、7月の新車プレート申請枚数は4.68万台と今年旧正月前に次ぐ旺盛期となったものの、輸入車の販売好調の影響を受け、自動車及びその部品業は衰退となった。
工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル] [76KB]