中央銀行は3月4日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、外資の株式市場への流入などから、2月末の外貨準備高は前月より28.38億米ドル増加の4,288.16億米ドルとなり、昨年10月(4,267.74億米ドル)の最高値を上回り、過去最高となった。世界ランキングでは、中国、(1月末3.2309兆米ドル)、日本(1月末1.1928兆米ドル)、サウジアラビア(5,896億米ドル)、スイス(5,614億米ドル)の順で、5位を維持した。一方、貿易ライバルの韓国は3,567億米ドル(2月末)となった。
中央銀行の官員は、「2月の外貨準備高の増加は、主に外貨準備の投資運用益の増加、ユーロなど主要貨幣の対米ドルレートの上昇に伴う資産価値の増加によるものである。うちユーロ+2.14%、カナダドル+3.26%、オーストラリアドル+2.19%、イギリスボンド▲1.69%となった。」と説明した。
金融監督管理委員会の統計によると、2月の外資純流入額は14.75億米ドルとなり、外貨準備高の増加につながる。中央銀行の官員は、「2月の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計は前月比93億米ドル増加の2,522億米ドルとなり、外貨準備高に対する割合は59%と1月(57%)を上回った。金融監督管理委員会の統計によると、2月の外資は1月の純流出から純流入に転じ、今年1月から3月2日までの純流入額は10.13億元となった。流入してきた外資は規定に基づき株式市場に投資し高い利回りを狙っている。同行としては引き続き為替操作の有無に注意を払う」と述べた。
旧正月後の台湾元レートの上昇幅が拡大し、2日間連続して1米ドル=33元台を突破した。中央銀行の官員は、「為替変動についてはマーケットのメカニズムを尊重すべきであり、同行は為替取引、市場の安定を守る能力が充分ある。引き続き外資の流入状況を監視する」と強調した。
外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]